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神田うの結婚、女性が感じる理想と現実とは。 [時事]

写真週刊誌FRIDAYを見ていたら、タレントの神田うのが6億円の結婚披露宴をしたそうだ。6億円のうち半分の3億円が衣装代とあった。なんとも豪華な結婚式であるが、これに対し男性は私も含め、「へー、そうなの。凄いね。」程度の感想しかない。ただ、女性は少し違った感じ方があるのではないか。「私も彼女みたいなウエディングドレスを着て結婚式を挙げたい。」「結婚するならお金持ちの男性がいい。」等々。つまり、私も神田うのみたいに、裕福な暮らしが約束された結婚をしたいと、多くの女性が思ったのではないだろうか(ちなみに、結婚相手は日拓というパチンコ会社の御曹司だとか)。

さて、最近書店の雑誌コーナーに行くと、女性雑誌の多さに驚く。雑誌といっても女性自身とか女性セブンではなく、OGGI、PRECIOUS、CLUSSYなど、ちょっと高級感のあるファッションを中心とした雑誌のことである。カラーページが豊富で見応えがあり、ページ数も多くずしりと重い。小雪とか黒田なんとかいう美形の主婦がよく表紙を飾っている。実は私もこの手の雑誌を買ったことがある。自分の好きなタレント、女優が出ているときにそこだけ見るために購入したのである(長谷川理恵がよくOGGIに出ていた)。

この手の女性雑誌に対応するような男性雑誌はほとんどないような気がする。強いて探せば、ファッションに特化した老舗雑誌としてMEN’S CLUBがある程度ではないか。私がなぜこのような雑誌のことを書いているのかというと、それは、贅沢への憧れに関する女性と男性の意識の違いについて考えてみたかったからである。

ファッション、住まい、インテリア、宝飾、グルメ。社会で成功した女性たちが、上述した雑誌で誇らしげにこれらの話をする。サクセス女性は決して一点豪華主義ではない。食べるもの、食べる場所、洋服のブランド、身につけるアクセサリー、住居、ペット、自家用車、化粧品など、生活すべてが高級で豪華である。

ほとんどの女性がサクセス女性の生活に憧れる。私も彼女たちのように社会で成功して、裕福な暮らしをしてみたい。高級レストランで美味しいものを食べてみたい。夜景の見える都心の豪華なマンションに住みたい。シャネルの鞄を持って街を颯爽と歩いてみたい。ただ、現実は厳しい。女性はターゲットを絞ることを考える。すなわち、すべて手に入れることは難しいが、少しだけの贅沢なら可能ではないかと。そうだ、週に一回くらいは高級レストランで食事をしよう。でも、無常だがこれも長続きしない。そうして結局、女性は理想と現実のギャップに気付き落胆する。

男性は小さい頃から戦いに慣れている。社会人になってからは、一層厳しい戦いを強いられている。そのようななかで男性は、「戦い方」を身につけている。成功者がいるとしよう。多少羨ましいと思うことはあるが、だからといって、自分も成功者のようになろうとは思わない。つまり、戦わない。今自分の持っている幸せが確保できれば、それでいい。欲を言えばもう少しだけ出世できればよいと思う。

私は思うのだが、冒頭挙げたような高級志向の雑誌ではなく、生活のレベルは普通であるけれども、生き方や生活のやり方にユニークさや知恵を持っている、その辺にどこにでもいるような女性を紹介した雑誌を作ったらよいのではないかと思う。高円寺の2DKのマンションに住む芸術家の女性とか、鷺ノ宮の1LDKのマンションに住むOLの女性とか、どこにでもいる女性の姿を紹介するのである。そうすれば、理想と現実のギャップに落ち込まずに、女性たちは現実的に、そしていきいきと生きることができるのではないかと思うのである。


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コメント 4

蝶々

karubiさん、こんばんは。

わたしもうのちゃんは、とても羨ましいなぁと思った一人です。
ただ、私の場合は、お金に糸目をつけず、豪華披露宴で、ドレスをデザインして披露してみせたり、採算度外視的な、大船に乗った気持ちで自由にいろんな作品作りにチャレンジ出来る環境を自ら、求めて手に入れたそのしたたかさや、パワーに感服したというのが、本心です。

贅沢な暮らしが出来るから羨ましいなんて、思う人がやっぱり多いんでしょうかね?
でも、東京に住んでいた事があるから、ある程度は分かりますが、東京はお金がないと生活のレベルが極端に下がってしまう街だと思います。

ブランドの洋服・バッグに身を包み、高級レストランで食事するくらいしか、「豊かさ」の発想がない事が、すでに「貧困」です。
日本人は右向け右ですからね。みんなが「白い米の飯を腹いっぱい」と思っていた時代から、一歩も進んでいませんねぇ・・・


私が億万長者でも、ただ贅沢に憧れるつまらない女性とは結婚しないと思います。
by 蝶々 (2007-10-16 01:52) 

karubi

蝶々さん、おはようございます。
ベトナム出張でリズムが狂い、昨夜は2時間くらいしか眠れませんでした。

神田うのの結婚は、いろいろ考えさせられますね。
先日蝶々さんにお会いしたときに、名古屋の結婚式は豪華ですよという
話がありましたが、さすがに6億円というのはそうないでしょうね。

なぜ、女性向け高級雑誌が書店にたくさんなら並んでいるのか。
当然、買って読んでいる女性が相当いるからでしょうね。
「物欲」は誰にもある欲望だと思いますが、エスカレートしてくると疲れ
ちゃいますね。蝶々さんのいうとおり、「物欲」だけがすべてさ、というのは
少し悲しい感じがします。

持てる者と持てない者。勝ち組と負け組。なんとなく嫌な二分法です。
持てる者、勝ち組に誰もが憧れるのかもしれませんが、無理に背伸びを
しなくても、ちょっとした工夫で楽しく暮らせるような気がしますが。

karubi
by karubi (2007-10-16 05:35) 

蝶々

今回も帰国後、おそばを食べましたか?
海外に行くと、日本との比較で、逆に日本の事が浮き彫りにされ、よく見えてきますよね。
それと一緒で、人間ばかり見ていると、小さな枠の中で、偏った物欲や虚栄心の一方にエネルギーが向いちゃうんでしょうね。
たまには、人間以外の自然や動物と真剣に向き合ってみるのもいいですよ。季節の移り変わりや、山の澄んだ空気。動物園でもいいので、いろんな動物の綺麗な毛皮や、鮮やかな鳥の羽・・・そんなものを観察していると、ブランドバッグやアクセサリーなんて、地味なもんだなぁって思っちゃいますけどね^^;綺麗なものはいっぱいあるのに、雑誌の写真ばっかり眺めてるなんて、つまんないですからね^@^!
by 蝶々 (2007-10-16 10:13) 

karubi

こんばんは、蝶々さん。
東京も寒くなってきました。明日から北海道ですが、氷点下になって
いるところもあるそうです。体調があまりよくないので、厳しい出張に
なりそうです。

今回はそばではなくて、とんかつ定食を新宿で食べました。
とんかつも美味しかったけど、日本人にはやはりごはんとみそ汁だなと
改めて感じました。

そういえば動物園行ってませんね。上野に行っても美術館は行きますが、
上野動物園は素通りです。でも、動物は好きなんですよ。

自然ですか。山や川、全然触れてないかもしれません。
蝶々さんのようにもう少しアクティブになって自然と向き合う時間を持つ
ことも必要なのかもしれません。命の洗濯ですか。

karubi
by karubi (2007-10-16 22:29) 

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