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夫婦善哉、なんぞうまいもん食いに行こか? [映画]

img0010.jpg今月下旬、紅葉を見に京都に行く。早朝の便で羽田から伊丹に向かい、陽の高いうちは京都のお寺を巡り、暗くなりだした頃大阪を目指す。今回はミナミで飲むつもりであるが、ミナミに行くと私は必ず法善寺横丁を訪れる。ここには、ぜんざいで有名な「夫婦善哉」があるが、この店の地名度を一気に上げたのは織田作之助の小説「夫婦善哉」と同名の映画だった。

太宰治、坂口安吾と並び「無頼派」の代表作家と言われる織田作之助は大阪に生まれ、生涯大阪にこだわり、そして東京の権威に無言の抵抗をした。彼の代表作「夫婦善哉」は、ぼんぼんで何をやっても失敗する柳吉と、芸者あがりでしまりやで愛情深い蝶子という夫婦の物語で、しっかり者の大阪女性がテーマになっている。昭和30年に「夫婦善哉」は映画化され、この映画で主演を務めたのが先日亡くなられた森繁久彌さんだった(私は蝶子役の淡島千景さんのファンだった(写真))。

その森繁久彌さんについて、「社長シリーズ」で共演の多かった小沢昭一さんが昨日の産経でなるほどなあと思う話を書いている。小沢さんの言葉を私なりに解釈すると、森繁さんは「芝居をしているようで芝居をしていない、芝居をしていないようで芝居をしている」そんな役者だったというのだ。彼の出演した映画をそんなに観ているわけではないが、なんとなくこの言い方は当たっているような気がする。

さて、私事で恐縮ですが、ブログ左上のプロフィール写真を更新いたしました。先週土曜日、フォトグラファーの立花奈央子さんに新宿副都心で撮影していただきました。とてもセンスのいい写真家の方で楽しい撮影会だったのですが、如何せん、被写体がよくなかったのが悔やまれます。当分の間、この写真でいきたいと思いますので、よろしくお願いします。

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