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オリンピックの聖地、祭神ゼウスも嘆き悲しみます。 [上野・浅草]

IMG_0465.JPGバンクーバー・オリンピックも終盤戦を迎えている。注目はもちろん、女子フィギュア。明日行われるフリー演技で、浅田、安藤の両選手には是非メダルを獲得してもらいたい。

さて、現在4年に一度行われているオリンピックは、古代ギリシャで行われていた古代オリンピックと区別する意味で、近代オリンピックと呼ばれる。ご存知のように、フランスのクーベルタン男爵が提唱して始まった近代オリンピックは1896年、オリンピック発祥の地ギリシャのアテネで第一回大会が開催された。

そのオリンピック発祥の地ギリシャが今、大変な事態になっている。財政再建のために政府が打ち出した賃金凍結、増税、社会保障費抑制などの政策に反対し、労働者250万人以上がゼネラル・ストライキ(大規模な労働争議のこと)を行い、全国の行政機能が完全にマヒしているらしい。ギリシャが何故ここまで深刻な財政危機に陥ったのか。その一端を今朝の朝日新聞が伝えている。

それによると、公務員優遇策と脱税天国、この二つが今の財政危機を招いた大きな要因だという。ギリシャでは、1983年以前に採用された公務員については、15年間勤務すればその後退職してもすぐに年金が支払われることになっていた。ということは、例えば22歳で公務員になり、15年間勤め上げて37年で退職すれば、そのときからすぐに年金が支給される、そういうことになる。なるほど、これはおかしい。

もう一つは脱税。富裕層、低所得者層を問わず、ほとんどの国民が脱税しているという。例えば昨年12月、政府は医者300人の納税状況を調べたら、ほとんどの医者が本来納めるべき税金をはるかに下回る税金しか納めていなかったことが判明した。低所得者層の労働者もいろいろな手を使って脱税するらしい。なんとも、驚くばかりである。

近代オリンピックを取り仕切る国際オリンピック委員会(IOC)が定めた「オリンピック憲章」の前文には次のようなことが書かれている。「オリンピズム(注:クーベルタンの目指したオリンピック哲学のようなもの)の目標は、スポーツを人間の調和のとれた発達に役立てることである。その目的は、人間の尊厳保持に重きを置く、平和な社会を推進するところにある。」。

オリンピック発祥の地ギリシャが、「人間の尊厳保持に重きを置く、平和な社会を推進する」ことに反するようなことを行うようではシャレにならない。こんなことを続けていると、ゼウスを始めとするオリンピアの祭神たちも嘆き悲しむかもしれない。

さて、来週から事務所が上野に移転するが、内装工事が出来上がったということで確認のために午後から上野に行って来た。1時間ほどかけて新事務所を細かくチェックし、OKを出してきた。せっかく上野まできたので、浅草まで足を伸ばし、旨い食い物屋がないか探しながら、浅草寺に行った(写真)。ここは観光客でいつもごった返してはいるが、ここに来るとなんとなく落ち着くから不思議である。さあ、明日はいよいよ引越しです。

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