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休暇分散化、私の誕生日が平日に、困ります。 [時事]

10371454.jpg一般人が思いもよらないことを考えている人というのが、世の中にはいるものだ。観光庁は昨日、春と秋の2回、5連休の大型連休を創設するなどとした休暇分散化案を公表した。読んでみて一番驚いたのが、全国を5ブロックに分け、ブロック別に異なる日に大型連休を取るという提案だ。例えば春の大型連休は5月を想定しているが、5月の第一週は北海道・東北・北関東ブロック、第二週は南関東ブロックが休暇を取るといった具合だ。

休暇分散化法案の狙いは、ゴールデンウィーク時の交通渋滞緩和や、高い旅行費用の引き下げなどを通して全国各地の観光需要を喚起し、経済を活性化するというものらしい。この法案について賛否両論が起きそうであるが、私は反対である。その理由はいろいろあるのだが、第一は、観光需要の掘り起こしも確かに大切なのかもしれないが、政府は政治の本筋であるマニフェスト実行にもっと力を注ぎ、そこで成果を上げるのが先ではないかということである。

理由の第二は、マニフェストと同様、他にまだ先にやることがあるということ。ブロック別に休暇・休日を取らせるという表面的なテクニックを駆使しても、労働者が有給休暇などを取れなくては元も子もないので、有給休暇を満足に取れない労働者が多い現状に鑑みれば、この休暇分散化法案提出の前にやるべきは、有給休暇消化を徹底させる施策を講じることではないだろうか。

理由の第三は、祝日がなくなるということ。例えば、憲法記念日(5月3日)、子供の日(5月5日)などは休暇分散化法案では今後、平日になってしまう。憲法記念日は現在の日本国憲法施行日5月3日を記念したものであり、また、子供の日は古来端午の節句として、男の子供の健やかな成長を祈った日であり、祝日にはそれぞれ由来というものがある。それらを単に観光需要の喚起という観点からなくしてしまうのは如何かと思うのである。

理由の第四は、全国に本支店がある会社では業務に支障が出る可能性があるということである。私の会社を例に挙げると、東京本社と北海道の各支店で休みの日が異なることになり、支店に緊急で確認したいことがあっても連絡がつかないという事態も起こりうる。

理由の第五は、これは完全に私的なことなのだが、私の誕生日である5月3日、憲法記念日が平日に「格下げ」される可能性があるということだ。

まあ、いろいろな意見があると思うので議論すればよいと思うが、奇をてらってというか、パフォーマンス的に何かやってやろうという魂胆が民主党にあるのであれば、即刻やめてもらいたいと思う。

話は全く変わるが、女子フィギュアスケートの中野友加理選手(写真)が現役を引退することになった。女性らしさが好きで私はひそかに彼女のファンだったので残念である。


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