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「さあ、張った、張った」、でもクレジットカードはいけません。 [映画]

f0109989_22292575.jpg今年のベルリン国際映画祭で、寺島しのぶさんが最優秀女優賞を獲得した。彼女の実の母親は、昭和40年代に東映の任侠物映画を中心に活躍した大女優、藤純子である(現在は、富司純子に改名している)。藤純子と言えば「緋牡丹博徒」シリーズである(写真)。背中に緋牡丹の刺青を背負った女博徒、矢野竜子こと「緋牡丹お竜」が、女だてらに義理と任侠の世界で生き、悪と戦うという話であるが、このシリーズの代表作とされるのが「緋牡丹博徒花札勝負」である。

さて、日本中央競馬会(JRA)は先日、来年からクレジットカード決済で馬券を購入できるシステムを導入すると発表した。ただ、購入額については限度を設けることを検討しているらしく、一定の歯止めはかかる見込みであるが、それでも、馬券購入額が今より増えることは確実のように思う。

私も年に何度か競馬をやるが、つぎ込むお金は暮れのビックレース、有馬記念のときが最大で1万円くらい、正直捨てたお金だと思って買っている。熱狂的な競馬ファンというのはどこにもいるが、負けが込んでくると熱くなる人も多く、そんなとき、手許に現金がなくてもクレジットカードで馬券を買えるシステムはそんな人たちには朗報なのかもしれないが、どう考えても自己破産する人間が増えるのは火を見るよりも明らかような気がする。

藤純子演じる緋牡丹お竜が花札を着物の袖のあたりに隠すと、「さあ、張った、張った」の口上を合図に賭場に集まった客人たちがいっせいに現ナマを場に張る。場が整った直後、緋牡丹お竜がゆっくりと花札を開けていく。最後の札が開くと勝負が決まる。すぐに客の間から歓声が上がり、そして、負けた客の現ナマは瞬時に巻き上げられる。博打の醍醐味、現ナマ乱舞の賭場にはそういうものがある。

どんなことでも自由でいいじゃないか、あとは本人の自覚とモラル次第、そんなふうにいつも考えている私であるが、馬券のクレジットカード決済だけはどうしても違和感を覚えるのである。

さて、昨日から釧路に来ている。3月といってもこちらはコートなしではいられない。冷たくなった身体を温めようといつものように熱燗をガバガバ飲んで(お猪口に注がれると一気飲みする)昨日は爆睡。それにしても、昨日食べたたちぽん、蟹の甲羅揚げ、かれいの煮付け、たらの芽の天麩羅は旨かった。贅沢をしなくても北海道には美味しいものがたくさんある。さて、今日は何を食べようか。

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