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サラリーマンの息子は、不幸を一つずつ取り除く。 [北海道]

IMG_0048.JPG菅新政権が一昨日、スタートした。組閣後の記者会見で印象に残った言葉が二つあった。一つは「サラリーマンの息子」、そしてもう一つは「最低不幸社会」。これまでの総理大臣は世襲、金持ちというパターンが多かったが、私は庶民感覚で行きますよ、「サラリーマンの息子」はそういう気持ちを表した言葉だったに違いない。

一方の「最小不幸社会」という耳慣れない言葉であるが、今朝の東京新聞によれば、菅総理がそのような社会を目指すきっかけになったのは、彼が高校生の時に出会った『すばらしい新世界』(英国のオルダス・ハクスリー著)という本なのだそうだ。

この本の舞台は、科学文明が高度に発達した社会。人間は試験管の中で製造され、階級ごとに体格も知能も決まる。政府が秩序安定のためにすべてをコントロールし、個人は個性を持たず、自分の階級や環境に何の疑問も持たない世界を描いた。そんな世界にしてはならない、菅総理はそう思い、政治の道に入ってから「人を不幸にする要素をひとつずつ取り除くことが政治の仕事」という考えにたどりついたという。

現実主義者の菅総理らしい考え方だし、私はこの考え方に賛成だ。何故そう思うのかと言うと、「最低不幸社会」の考え方の根底には、この世の中、国民には大小さまざまな不幸がふりかかっていて、それらを完全に取り除くことはいかに政治でも不可能であるけど(政治の限界)、出来る限りのことはしますよ(財政的制約もあるだろう)、それが政治の役割ですよという、理想主義に陥ることのない、地に足をしっかりつけたものを感じるからだ。

正直言うと、私は、菅さんはあまり好きなキャラクターではないけど、ここ数年間の総理大臣があまりにも不甲斐なかったので、鳩山前総理の失態を一番近いところで目撃していた菅総理に期待せざるを得ないというのが本当のところなのだ(菅さんにも鳩山失政の責任があると思うが)。どんなに格好のいいこと、気持ちの良い言葉を並べても、大変なのはこれからなのだ。言葉を裏切らない実行力、菅総理にはそれを期待したい。

さて、今日は札幌に来ている。三週連続の札幌だ。出張の目的は、新しい飲食店のメニュー研究。簡単に言うと、ススキノの居酒屋に飲みに来たのだ。一軒目の居酒屋でイクラ丼、焼き魚としてきんき(めんめ)の開き、ほっけの開き、鮭のハラス、ししゃもを食べ、その他にザンギ(鶏のから揚げ)、塩辛、山ワサビたらこなども食べた。当然一軒では不十分ということで、次に行ったのが焼き魚で有名な老舗居酒屋(写真)。ここでもきんき(めんめ)の開きなどの焼き魚をいくつか食べ、産地などについてお店の方に教えてもらった。写真の左上には、きんき、にしん、ほっけなどが炭火の上で干されている。魚は炭火で焼かれ、左側中央にある土瓶には熱燗が入っている。店全体が実にいいムードを醸し出している。

今回の出張で、参考になることがいくつかあったので、東京の店舗で生かしていきたいと思う。それにしても、今日は食べ過ぎた。

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