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ゴーンさん、日給240万円以上、だってグローバルだもんね。 [銀座]

IMG_0026.JPG私のいる会社の定時株主総会も来週に迫り、さすがの私も少し緊張してきたが、出来る準備はやったので、今は人事を尽くして天命を待つ、そういう心境だ。さて、金融庁の指導で今年から、上場会社を対象に、1億円以上の役員報酬を支払っている場合は、その役員の氏名、報酬額を有価証券報告書に記載することが義務付けられた。

年額1億円ということは、月額約833万円、日額約27万円ということになる。土日祝日も含め、毎日27万円ずつ給料が出るわけだから、1億円の役員報酬というのは半端な金額ではない。もし自分がそういう身分になったら、毎日銀座や新宿の繁華街で死ぬほど飲むだろうと思うけど、その結果、本当に死んでしまうかもしれない。

日産自動車のカルロス・ゴーン社長は昨日行われた定時株主総会で、自身の役員報酬は8億9千万円であることを明らかにした。この金額について世間では、いろいろな意見が出ているようだ。容認派の意見は、例えば、2期ぶりに黒字決算を実現したから、日産を再建してきたのは彼の功績だから、というようなものがある。反対派の意見は、例えば、黒字はいいが無配は許せないから、日本企業の役員報酬としてはあまりにも高すぎるから、というよなものがある。

賛否両論いろいろあるかもしれないが、少し違う視点で私なりに整理してみる。ゴーン社長は報酬が高すぎるという批判に対し、「他の同じ規模のグローバル企業のCEO(最高経営責任者)報酬額の平均に比べて低い」と説明し、株主の理解を求めた。この発言から、ゴーン社長は自分の報酬を「グローバルレベル」で考えていることがわかる。この点が、日本企業のサラリーマン社長と決定的に異なる点だと思う。

ゴーン社長は、「社長業」というものを、弁護士、公認会計士、調理師などと同じ「スペシャリスト」として捉えていて、それも世界的に流動性のある「スペシャリスト」と考えていると私は見ている。どういうことかというと、もし自分が日産の社長を辞めると宣言したら、役員報酬を10億円以上支払いますから当社に来てください、そういうオファーをする世界規模の会社がいくらでもありますよ、ゴーン社長はそう言っているのだ。

これに対し、日本企業のサラリーマン社長は、ほとんどの人がその会社で社長を退任したらそれで「一丁上がり」となり、世界規模の会社からスカウトされる可能性はゼロに等しい。ゴーン社長が「グローバルレベル」の社長なら、日本企業のサラリーマン社長は「ドメスティックレベル」の社長なのである。8億9千万円はそう高くないと主張するゴーン社長には、「社長業」に関して日本企業のサラリーマン社長と全く異なる思想を持っている、そう考えると今回の件は理解できるような気がする。

さて、飲食店の2軒目の物件を探しに午前中、銀座に行ってきた。結果はイマイチだったが、考えてみると、いい物件なんてそう簡単に見つかるものでもない。もう少し苦労しなければならない。帰り際、銀座のアップルコンピューターまで行ってみた(写真)。予想通り、アイフォン4を買い求める客が長蛇の列を作っていた。自社製品がこんなにヒットすると、会社はウハウハだね。昨日の話ではないが、若者はアップル・ジャパンに転職したいと思うわけだよ。


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コメント 2

まさまさ

会社が無配なのに、社長がそんなにもらっていいのか?と言われるとつらいが、すべては、割り切りひとつですかね。
by まさまさ (2010-06-25 10:04) 

karubi

まさまささん、こんにちは。
いろいろ見方があるかもしれませんが、
いずれにしろ8億9千万円というのはすごい金額です。
ですが、それ以上に驚くのは「そんなに多額ではない」と
胸を張るゴーン社長の自信、強気な態度です。
日本人社長だとこうはいかないですね。

karubi
by karubi (2010-06-25 13:53) 

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