男女の合体時は、いくー、いくーです。 [BOOKS]
私のカラオケレパートリーの一つに、内山田洋とクールファイブが歌った「長崎は今日も雨だった」という曲がある。その一番の歌詞は次のようになっている。
あなたひとりに かけた恋 愛の言葉を 信じたの
さがし さがし求めて ひとり ひとりさまよえば
行けど切ない 石だたみ ああ 長崎は 今日も雨だった
You Tubeでこの曲を何度も聴いて練習しているうちに、あることに気付いた。それは、「行けど切ない」という部分を、ボーカルの前川清があるときは「いけど切ない」と歌い、またあるときは「ゆけど切ない」と歌っていて、統一感がないということだ(「いけど切ない」と歌っているほうが圧倒的に多い)。
「ゆけど切ない」のほうが私は歌いやすいので、カラオケではいつもそう歌っていたが、呉智英(くれともふさ)さんが久しぶりに出された『言葉の煎じ薬』という本を読んで、本来、「ゆけど切ない」と歌うのが正しいことがわかった。
「遠足に行く」「海外に行く」などの「行く」も、正しくは「いく」ではなく「ゆく」である。「いく」というのは「ゆく」の口語表現なのだそうだ。大晦日のテレビ番組「行く年、来る年」も、「いくとし」ではなく「ゆくとし」だ。また、「行方不明」というのも、「いくえふめい」ではなく「ゆくえふめい」である。
ただ、俗語、卑語の「行く」は必ず「いく」と読む。セックスをしていて「行く、行く(普通は、「イクーッ、イクーッ」かもしれないが?)」と叫ぶときは「ゆく」ではなく「いく」が正解である(因みに、新明解国語辞典を調べてみたら、「男女の合体時にクライマックスに達する」場合、「行く」と表現すると書いてあった。それにしても、この辞典的表現、私は結構好きです。)。
さて、昨日は梅雨の晴れ間で、これは飲むしかないと思い、新宿ゴールデンに行ってきた。「琥珀」に久しぶりに行ったら、別のお店でバイトをしているSさん(女性)が来ていて、いろいろ楽しい話で盛り上がったのだが、なかでも私が一番愉快だったのは、彼女が平日の朝酔っ払ってJR山手線に乗り込み、5周したという話だ。JR山手線5周というと、大体5時間はかかる。酔っ払って1周とか2周した話はたまに聞くが、さすがに5周というのは初めて聞いた。
再び呉さんの本によると、「山手線」は今では「やまのてせん」と呼ばれていているが、1971年までは「やまてせん」と呼ばれていたのだそうだ。日本語の「山の手」にはもともと、単に住宅街ということではなく、上流階級の人々が住む町という意味があって、現在では、世田谷区とか目黒区あたりがこれに該当するかもしれないが、下町とされる上野、日暮里などがある台東区、荒川区などは「山の手」というイメージはない。つまり、山手線(やまのてせん)と言いながら、「山の手」以外のところも走っているが「山手線」なのである。
参考までに調べてみたら、JR山手線には29の駅がある。そうすると、5周すると145駅通過したことになる。Sさんに聞いたら、190円の切符を買ったということなので、一駅当たり1.3円という、「爆安」でJRを利用したことになる。
写真は、今日の新宿駅西口付近。
あなたひとりに かけた恋 愛の言葉を 信じたの
さがし さがし求めて ひとり ひとりさまよえば
行けど切ない 石だたみ ああ 長崎は 今日も雨だった
You Tubeでこの曲を何度も聴いて練習しているうちに、あることに気付いた。それは、「行けど切ない」という部分を、ボーカルの前川清があるときは「いけど切ない」と歌い、またあるときは「ゆけど切ない」と歌っていて、統一感がないということだ(「いけど切ない」と歌っているほうが圧倒的に多い)。
「ゆけど切ない」のほうが私は歌いやすいので、カラオケではいつもそう歌っていたが、呉智英(くれともふさ)さんが久しぶりに出された『言葉の煎じ薬』という本を読んで、本来、「ゆけど切ない」と歌うのが正しいことがわかった。
「遠足に行く」「海外に行く」などの「行く」も、正しくは「いく」ではなく「ゆく」である。「いく」というのは「ゆく」の口語表現なのだそうだ。大晦日のテレビ番組「行く年、来る年」も、「いくとし」ではなく「ゆくとし」だ。また、「行方不明」というのも、「いくえふめい」ではなく「ゆくえふめい」である。
ただ、俗語、卑語の「行く」は必ず「いく」と読む。セックスをしていて「行く、行く(普通は、「イクーッ、イクーッ」かもしれないが?)」と叫ぶときは「ゆく」ではなく「いく」が正解である(因みに、新明解国語辞典を調べてみたら、「男女の合体時にクライマックスに達する」場合、「行く」と表現すると書いてあった。それにしても、この辞典的表現、私は結構好きです。)。
さて、昨日は梅雨の晴れ間で、これは飲むしかないと思い、新宿ゴールデンに行ってきた。「琥珀」に久しぶりに行ったら、別のお店でバイトをしているSさん(女性)が来ていて、いろいろ楽しい話で盛り上がったのだが、なかでも私が一番愉快だったのは、彼女が平日の朝酔っ払ってJR山手線に乗り込み、5周したという話だ。JR山手線5周というと、大体5時間はかかる。酔っ払って1周とか2周した話はたまに聞くが、さすがに5周というのは初めて聞いた。
再び呉さんの本によると、「山手線」は今では「やまのてせん」と呼ばれていているが、1971年までは「やまてせん」と呼ばれていたのだそうだ。日本語の「山の手」にはもともと、単に住宅街ということではなく、上流階級の人々が住む町という意味があって、現在では、世田谷区とか目黒区あたりがこれに該当するかもしれないが、下町とされる上野、日暮里などがある台東区、荒川区などは「山の手」というイメージはない。つまり、山手線(やまのてせん)と言いながら、「山の手」以外のところも走っているが「山手線」なのである。
参考までに調べてみたら、JR山手線には29の駅がある。そうすると、5周すると145駅通過したことになる。Sさんに聞いたら、190円の切符を買ったということなので、一駅当たり1.3円という、「爆安」でJRを利用したことになる。
写真は、今日の新宿駅西口付近。
2010-07-11 19:53
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コメント(7)
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日本語では「いくいく」かもしれないが、英語では「COME,COME」来る来る、なんだよね。まあCOMEの中にも行くような意味はあることはあるが、摩訶不思議。ほんのひと時の幸福感か。
by まさまさ (2010-07-12 09:06)
いや~ 月曜の朝から強烈なものを。。。見てしまいました。まだ体がついてきませんが。
隠語の教育は上司↑にだいぶ教育?感化されましたけど・・・
この歌のこういう解釈があったとは・・・
行(イ。個人的にはユ)かされてしまいました。
by たかね (2010-07-12 11:54)
金曜日夜(雨ざーざー)は、↑某たかねさんと琥珀のあと、たかねさんの地元(国分寺)の飲み処へお世話になりました。いや~、国分寺は遠いぜ。カルビさんも、国分寺まで1回、行っちゃう?
by まさまさ (2010-07-12 12:26)
まさまささん、こんにちは。
先週金曜日寄ろうかなと思ったんですが、
あまりに雨が強くて、この日はおとなしく帰りました。
洋画を観ていると、sex sceneでよく「アイム、カミング!」と絶叫
してますね。これが「行く(いく)」なんでしょうけど、私流に解釈
すると文字通り「来てます、来てます!」でもいいのかもしれませんね。
馬鹿な話で失礼しました。
karubi
by karubi (2010-07-12 13:43)
たかねさん、こんにちは。
週の頭からショーモナイ話で恐縮です。
まさまささんのコメントにありましたが、国分寺に楽しい
お店があるみたいですね。いつもどんな話で盛り上がって
るんですか(たかねさんの家庭シリーズの話かな?)。
karubi
by karubi (2010-07-12 14:06)
今日のぼやきは昨日の上さんとの会話の反芻になると思います。
ちょっと読みきりたい本もあるので、とりあえずそれに集中したいのですが、月曜日の早い時間は大体、客は私一人。
ママが暇そうにしてるので、ふと顔をあげると会話をしだす展開が月曜日です。
*****
子供に対し、「いい子ね~」と言うことは、いいこと?なのか?
私の上さんは、この言葉を、まあ(上さんが)酔っ払ってるとき、たまに子供に言うんですけど(子供もあまり本気で聞いてないが)、私、大嫌いなのです。 昨日は初めて吐き捨てるように会話を切ってしまいました。子供に直接、そんな言葉を言うもんんではない!と。
昔、加藤諦三の本で「人生の悲劇は「よい子」に始まる」という本に共感したことがあって・・・ 「よい子」と親が言うこと自体、親の未熟さというかエゴというか、勉強が足りんというか、悲しいんですよね。子供は親を喜ばせたいから、一生懸命頑張るんですよね。そういう気持ちは大切にしてあげたいんですよね。
「パンとサーカス」という言葉もありましたね。サーカスを見にいかされたときは、吐きそうになりましたけど、そこで面白い光景があって、子供には何を親父が言ってるのかさっぱりわからなかったと思うのですが、
サーカスの前で、労働組合が抗議集会をしてるんですね。そこに、サーカスを見に、日立の労組がバス10台くらい乗りつけている光景。笑いましたね。
まあ、そんな話をすると、ママにたかねさんは「いいお父さんですけど、かわってますね」と言われて、満足するやら、痒いやら、それを1%くらい期待している自分は、子供と同じかと。。。
by たかね (2010-07-12 15:41)
たかねさん、こんにちは。
今、羽田にいます。これから釧路に行きます。
私は残念ながら(?)これまで一度も結婚したことがなく、
もちろん子どももいないので、奥さんのこと、子どものこと
になると話に入っていけないところがあります。
50歳にもなって結婚しないのは如何なものか、年配の方から
そう言われることがよくあります。でも、同じ人が今度は
酒席で「結婚なんてするもんじゃない」と、昼間と逆の話を
することも少なくありません。
よくわかりませんが、結婚とか、家族というのはそういうもの
、つまり、いいこともあるし、そうじゃないこともある、
そういうものなのかなあと漠然と感じています。
一方的で恐縮ですが、差し障りのない範囲で、ご家族の話を
また聞かせてください。
karubi
by karubi (2010-07-13 12:09)