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50歳には見えない、と言われても.....。 [新宿]

IMG_0541.JPG来月は師走。コンビニやケーキ屋さんでは、クリスマスケーキの予約をもう受け付けているところがあるが、いささか気が早いように私は思うが、如何だろうか。

クリスマスケーキではないが、昨夜行った新宿のバーで、馴染みのホステスさんからクリスマスパーティーのチケット購入をせがまれた。1枚13000円のチケットだったが、クリスマスまでまだ1か月以上もあり、今から購入する気になれなかった。仮に購入したとしても、クリスマスまでにチケットを紛失する可能性が高い。ということで、ホステスさんがお願い、お願いと私の腕をつかんで何度も揺すったが、仏の私もさすがに断った。

チケットを買ってほしい下心もあったのだと思うが、50歳にしては私は見た目が若いと、そのホステスはしきりに言う。年齢より若く見られるのは悪い気はしないが、しかしながら、年を取ると誰でも白髪や皺は増えるし、顔の色もだんだん黒くなってシミも出てくるものだ。それは仕方のないことで、そうならないようにする化粧品や薬があるのかもしれないが、それらは無駄な抵抗だと割り切って、自然体でいくしかないのではないだろうか。

私は10代の頃、自分が50歳になるなんて思っていなかった。変な話だが、自分だけは年を取らないと考えていた頃もあった。でも、現実は決してそうならなかった。これは実に当たり前の話なのだが、10代の頃と50歳の今の見た目は大きく変わってしまった。でも、見た目は変わってしまったが、あまり変わらなかったと思う部分もある。それは、私という人間の中身である。

確かに年は取ったが、私という人間の中身はあまり変わっていないように思うのだ。子供の頃、大人というのは「偉い人」のことだと思っていた。子供である自分とは別世界に生きている人たち、それが大人だと思っていた。分別があって、どんな問題にぶつかっても上手にそれを解決する能力がある人、お金もある人、それが大人なのだと感じていた。でも、自分が大人になって気づいたことは、人間の中身としては、大人は子供とそう違わなかった、ということなのだ。

人間の中身の部分に限ると、今の私は、30年前、40年前の私とほとんど一緒のような気がする。違うところが多少でもあるとすれば、それは、人間は社会の一員として生きている、自分だけでは生きられない、このことを大人になって初めて気づいた、それくらいだと思う(子供の頃は、自分が世界の中心にいて、何事も自分の思い通りになる、そんな風に考えていた。)。その他の自分の性格、精神といった部分は、子供の頃とそう変わっていないように思う。

年を取るとは一体どういうことなのかということは、実際に年をとってみないとわからない。死ぬということはどういうことなのか、それは実際に死んでみないとわからない(しかしながら現実には、死んでしまうと意識がなくなるわけであるから、死とはどういうものであるか、それを語れる人間は理屈的には誰もいない、そういうことになる。)。年を取ると見た目がだんだん悪くなる、かといって、人間の中身は一向によくなっていない、年を取って50歳になった私が気づいたことはそういうことである。

写真は、新宿花園神社の酉の市(昨夜の様子)。

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