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そろそろ「通常モード」に戻りませんか。 [時事]

RIMG0070.JPG東日本大震災が起きてからなんとなく慌しくて、ブログを更新できなかった。被災地にはまだ多くの行方不明者がいるし、避難している方々も35万人以上にのぼるという。「悪夢」という言葉がこれほど相応しい災害はそうないのではなかろうか。正直言うと、自分が生きている間に、こんなに大きな災害を遭遇するとは思っていなかった。「自分だけは例外」と思っていたが、甘かった。

さて、無頼派作家と呼ばれた坂口安吾が「堕落論」を書いたのは終戦間もない昭和21年のことだった。第二次大戦の前後で人間は果たして変わったのだろうか、否、人間はいつの時代も変わらない、変わるのは世相の上皮だけだと坂口安吾は喝破し、「生きよ、堕ちよ、その正当な手順の外に、真に人間を救い得る便利な近道が有りうるだろうか。」というあの有名な一節を書くのである。

震災前、日本政治の体たらく見ていて、坂口安吾の言うように政治は一度堕ちるところまで堕ちたらどうなのか、半ばやけっぱちにも似た心境になっていた。そんな矢先、今回の大震災が発生し、一瞬、日本全体が「堕ちた」ように私には思えた。

こんなことを書くと菅総理にとても失礼かもしれないが、今回の大地震は菅総理のせいで起きた、そんな心境にも私はなった。これはもちろん根拠のないことであるが、怒りや不満をぶつける矛先がとりあえず、菅総理しか思い浮かばなかったのである。

日本は地震大国である。世界で発生するマグニチュード6以上の地震の約2割が、日本で起こっている。ご存知のように、日本列島は4つの大きなプレートの上に乗っかっているわけで、地質的に見て、日本列島に地震が多いのは当然のことなのだ。したがって、地震などで放射能汚染を起こす可能性がある原子力発電所というのは、そもそも論として、日本で建設するには無理がある施設なのだ(参考: http://karubi53.blog.so-net.ne.jp/2009-07-27 )。

そろそろ、日本全体のムードを明るくしていかないといけない。我々の生活も苦しいが、それ以上に被災地域の方々は苦しい。各個人の出来うる範囲内で義捐金を拠出するのは当然だが、だからといって、将来への備えなどと称して被災しなかった我々が消費を過剰に控え、結果、日本全体が「沈没」する「二次災害」だけは避けなければならない。

そろそろ、「通常モード」に戻るタイミングではないだろうか。そうすることによって、世の中が少しずつ上手く回りはじめるような気がするのだが。

写真は、新宿の老舗洋風居酒屋「どん底」。ピンチをチャンスに転じさせ、「どん底」から一日でも早く抜け出そう。

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まさまさ

不謹慎かもしれませんが、

あのCM、あの連続のCM,,何とかなりませんか。

民間がCMを自粛している関係で、CMの穴を埋めるため、こうなっているのでしょうか?あるいは、政府が意図的にあのCMを流し続けているとか。

もうTV、観たくなくなるんですが、、、。
by まさまさ (2011-03-23 11:28) 

karubi

まさまささん、こんばんは。
お元気でしたか。

ACのコマーシャル、本当に飽きましたね。
ここまで続くと、一種の洗脳のようですね。
なんとなく、気持ち悪いです。

そろそろ通常モードに切り替えましょうね。

karubi
by karubi (2011-03-24 21:49) 

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