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あなたのことを知りすぎてしまったので、別れます。 [時事]

b0016565_23512.jpg「長く生活をともにしている間に、考え方や価値観の小さな違いが積み重なり、それがだんだん大きくなってしまった。」。これは、脚本家の三谷幸喜さんと女優の小林聡美さんが離婚した理由だ。「考え方」も「価値観」と同義とすると、二人の価値観に溝ができたことが離婚理由と言えそうだ。

このように、芸能人・タレント夫婦の離婚理由の多くは「お互いすれ違いの生活が続いた」「価値観が合わなかった」というものだ。ここでも「価値観」という言葉が登場する。何となく使いやすくて便利で、それでいてちょっとカッコいい言葉、それが「価値観」であるような感じがする。それでは、男女の「価値観が合う」「価値観が合わない」というのは具体的にはどういうことを指すのだろうか。

ある夫婦が自分たちの今後の生き方について話をしている。夫は働いたお金をコツコツ貯めるのではなく、元気なうちに夫婦で旅行などをして使ったらどうかと主張する。これに対して堅実な妻は、老後の備えが必要になるから、そのために現役時代は少しでも節約して、旅行などをするのは夫が会社生活を引退してからにしましょうと主張する。夫婦の今後の生き方という大切なことに関して、意見が分かれてしまった。この男女の場合、「価値観が合わない」という言い方は正しいのだろうか。

もう一つ。ある夫婦は二人とも有名な宗教の信者である。実はこの二人、宗教活動を通じて知り合い結婚することになった。結婚後も熱心に宗教活動を続け、選挙があるときには同じ候補者に投票するなど、宗教が二人をしっかり結び付けているかのように思われた。ところがある日、家事を夫がやるべきかどうかで大激論になってしまい、最近では一日中お互い口を利かない日も珍しくない。この男女の場合、「価値観が合わない」という言い方は正しいだろうか。

この二つの例を、皆さんはどう考えるだろうか。いろいろな考え方が当然あると思うが、どの考え方にも共通することは、「価値観って何のことかよくわからないね」ということではないだろうか。私なりに整理すると、結婚や離婚の際によく使われる「価値観が合う」「価値観が合わない」というのは、もっと平易な言葉に置き換えるとしたら「価値観が合う」=「相手を理解できる(又は、理解したい)」、「価値観が合わない」=「相手を理解できない(又は、理解したくない)」ということのような気がする。

これは以前にも何度か書いたことなのだが、男女はそう簡単にお互いを理解し合えないと思うし、むしろ完全に理解し合わないほうがいいのではないかと思うのである(結婚経験のない私が偉そうに言うことについては大目にみてもらいたい)。生意気なことを言うようだが(いつも生意気ですが)、男女にはお互い理解できないこと、つまり、一方にとって他方の何となく理解できない部分、ミステリアスな部分、秘密の部分、見えない部分、そういった男女間の「穴」のようなものがある程度あったほうが、男女は上手くいくような気がする。だから、例えば女性が男性の「正体」を完全に見破ってしまい、男性の思考パターンや行動パターンをすべて見抜かれてしまったら、この男性はもはや女性にとって何の魅力もない男性ということになってしまうのではないだろうか。

男女は「お互いを理解し合えない」「価値観が合わない」のが普通であって、最初から「価値観が合う」「お互いを理解し合える」というのはありえないような気が私はするのである(恋は盲目だからね。)。


いずれにしろ、言葉の魔術師である三谷さんには、もっと気の効いたコメントを出して欲しかった感じもする。写真は、三谷さんの代表作の一つ「古畑任三郎」。

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たかね

琥珀、一昨日(月曜日が多いのです。主たる家族コミュニケーションが土日であり、理解不能なことを検証?しに、なのです。)行ってきました。
せりがよかった。せりの上品な感じが。

さて私のテーマに沿ったブログをありがとうございます。ぷっ

歌にあります通り 
男と女の間には、深くて長い川がある♪

以前、父との会話で、「女は別の生き物だから」
といわれ、最近になって、その言葉がよくわかるように。

ミステリアス=理解しようとしても到達できない=前向き=敬意あり
理解不能=理解できないしたくない=後ろ向き=敬意なし

「穴」を尊重できるのか、軽蔑するのか、の違いでしょうか。
親しき仲にも礼儀あり? 敬意を持つように心がけたいと。

by たかね (2011-05-25 12:22) 

karubi

たかねさん、こんばんは。
月曜日、琥珀行かれたのですね。
私も行けばよかった。

♪男と女の間には、深くて暗い川がある。
「黒の舟唄」ですね。
作家の野坂昭如が昔歌っていました。

いろいろありますが、結局、生物学的には、
女性が圧倒的に優位なのです。
男は所詮、濡れ雑巾。そんな感じです。

karubi


by karubi (2011-05-25 23:14) 

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