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ホースの水と、左手を使って、お尻をきれいにします。 [新宿]

IMG_0018.JPGさて、皆さん。突然ですが、問題です。微笑みの国、タイに関する問題です。

Q.タイでは、トイレに関して日本と大きく違う点がありますが、それは次の4つのうちどれでしょうか。

A1. 男女の区別がない。
A2. 備え付けの水でおしりを洗う。
A3. トイレの個室にドアがない。
A4. すべて川に流す。

さあ、皆さんおわかりでしょうか。正解は、A2.備え付けの水でおしりを洗う、でした。タイでは、しゃがみ式便器が一般的で(もちろんウォシュレットではない)、便器のすぐ横にある水道の蛇口にホースがついていて、そのホースを使って水を尻に当て、左手でよく洗うのである。

この問題は、『タイ検定』という、タイ検定公式テキストに載っていた模擬問題である。ご存知のように、民間団体などが行う「○○検定試験」は今花盛りといった感がある。勉強することは確かにいいことだが、うがった見方をすれば、所詮「○○検定試験」は試験を実施する団体の金儲けの手段という側面もあるわけだ。受験者から高額の受験料をふんだくって、私腹を肥やした公益団体もあったのだから、我々は冷静になって、あまりムードに流されないほうがいい(参照: http://karubi53.blog.so-net.ne.jp/2009-03-18 )。

そんななか、文部科学省は今日、「検定試験の評価ガイドライン(試案)」を発表した。民間が行う検定試験には現状、問題もあるので、実施団体の自己評価、第三者機関の外部評価などを行って、検定試験の信頼性を確保しましょう、大体そういうことが書いてある。現状ある問題とは例えば、試験の目的や内容が不明確、試験内容が不明確、実施団体の組織や財務などの情報公開が不十分などである。

検定試験という儲かる「ツール」を利用して、金儲けをしようという輩(やから)もいるわけだから、そんな連中から検定試験の利用者を保護するために、必要な対策を国が講じることは間違っていないと思う。ただ、なんとなくではあるが、国は少し干渉しすぎ、口を出しすぎのような気もする。そして、またまたうがった見方をすれば、これを契機に、「日本検定試験評価センター」のような天下りの受け皿団体を新たに作ろう、国はそう考えているのではないだろうか。

さて、昨日は夏至で、一年のうちで昼間の時間が一番長い日だった。裏を返せば、私の愛する暗い夜の時間が一番短かったわけだ。でも今日からは、徐々に夜の時間が長くなっていく。今だと、午後6時でも外はまだ明るい。写真は昨夜午後8時頃に撮った新宿定点観測地点であるが、ようやく夜らしくなってきたという感じである。午後5時頃から正々堂々と飲めるくらい、早く日が短くなってほしいと、私は願っている。

はやぶさ、小惑星の石、事業仕分けに一石を投じる。 [新宿]

renho091022_2.jpg生理的に耐えられない、そういう人が同性、異性を問わず結構いるものだ。生理的であるから、嫌いな理由を具体的に表現するのは難しいわけだが、顔を見ただけで、声を聞いただけでもう耐えられない、気持ち悪い、そういう感じの人がいるわけだ。

彼女のファン、支持者には申し訳ないが、私にとって民主党の蓮舫議員(写真)は生理的に耐えられない人の一人のような気がする。耐えられない理由はいくつか挙げられるのだが、ちょっと生々しくなるし、失礼になるかもしれないのでここでは割愛する。ただ、今朝の新聞を見て彼女に対する「耐えられない度数」がさらに上がってしまった。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)が打ち上げた小惑星探査機「はやぶさ」が大きな成果を上げて7年ぶりに地球に帰還した。「はやぶさ」の後継機である「はなぶさ2」の開発費用については自民党時代に17億円の予算要求がなされていたが、昨年来の民主党による「事業仕分け」によって3千万円まで予算が大縮減された。

「はやぶさ」の成功が大々的に報道されると、民主党内からも絶賛の声と「はやぶさ2」に対する予算増額の声が上がった。この状況下、「事業仕分け」を仕切ってきた蓮舫議員は会見で、宇宙開発予算の仕分けについて、「何が何でも守るべきものではない。」と述べたのだ。

これでは、何のための「事業仕分け」だったのかわからないし、「事業仕分けは単なるパフォーマンス」という従来からある批判も当たっていたと言わざるを得ない。仕分け対象となった事業の成功、失敗にかかわらず、「事業仕分けの結果は、尊重してもらいたい。」、蓮舫議員は毅然としてそう述べるべきだったと私は思う。

さて、今新宿の喫茶店にいる。こんなところでブログの更新ができるのだから無線LANは便利である。アップルのアイパッドを購入するかどうか迷っているのだが、もしブログの更新が可能なら、即買うつもり。問題は実はキーボードにある。恥ずかしながら、私はいまだに「かな入力」しかできないので、アイパッドがもし「ローマ字入力」しかできないのなら、購入を諦めることにする。

たかが味噌汁、されど味噌汁、次は漬物。 [新宿]

img398343b1zikczj.jpg  例年だとこの時期、今月下旬に開催される会社の定時株主総会に向けた準備で緊張しているのだが、今年は例年とちょっと状況が違う。前にも書いたが、私は新規事業として行う飲食店のほうを全面的に任されていて、そのことで今、頭は一杯なのである。もちろん、総会の準備もきちんとやっている。でも、正直なところ、私としては、飲食店の開店準備のほうがプライオリティーが圧倒的に高いのである。

飲食店のメインメニューはイクラ丼。ここで皆さんにちょっと伺いたいのだが、「イクラ丼」と「いくら丼」とでは、何か受ける印象が異なるだろうか(例えば、「イクラ丼」は洋風で、「いくら丼」は和風に感じるとか)。念のため、どちらが多く使われているか調べてみたが、結果は五分五分という感じだった。あとは趣味の問題ということであれば、私は「イクラ丼」を採用したいと思う(「イクラ」という字をぱっと見ると「イラク」とか「イラン」に見えるという人がいるかもしれないが、そういう人はこの際無視することにする。)。

ランチにイクラ丼と一緒に出す味噌汁を今研究している。先週放送された「アドマチック天国」で、台東区鳥越にある老舗味噌店が紹介された。実はこの店、私の会社から歩いて15分くらいのところにあるので、さっそく私はその店に行ってお薦めの味噌を昨日買ってきた。その味噌と新宿伊勢丹で買っただし入り味噌の二種類を、新宿ゴールデン街「琥珀」に開店前に持ち込み、ゆうママに無理言って味噌汁を作ってもらった。具のほうも、豆腐、わかめ、あげ、ネギの人気4種類を準備して、いろいろコンビネーションを試してみた。

結論としては、もう少しいろいろ研究してみようということになった。ということで今日、今井美樹(写真)が出演して有名になった某味噌メーカーに私は直接電話を入れ、私が希望する味噌がないか聞いてみた。先方の営業マンはなかなか親切な方で、私が丁寧に事情を説明したら、私の希望に適う可能性のある業務用味噌をサンプルとして送ってくれることになった。溺れるもの藁(わら)をも掴む、という諺があるが、料理超ど素人の私であればこそ必死にもがいて、最後には美味しい味噌汁を作ってみたいと思う。

お米がまだ決まっていない。北海道産米も美味しくはなってきているが、やはり本州米には一歩及ばない感じがする。ゆうママが、お米のソムリエがいるという話を昨日教えてくれた。世の中には凄い人がいるなと感心している暇はないので、さっそく今日いろいろ調べてみたら、目黒区にその方がいることが判明した。このことを会社の社長に話したら、偶然にも、社長はいつもそのお米ソムリエからお米を買っていた。立っている者は親でも使えということで、どのお米がイクラ丼に適しているか、社長に聞いてもらうことにした。

味噌汁、お米、そして次は漬物だ。漬物の世界もまた奥が深いようだ。どんな漬物がイクラ丼に合うのか、そう時間はないので、明日からは漬物モードにも入っていかなければならない。あー、本当に総会は大丈夫だろうか。

ピンクのヒマラヤ塩、仕分け対象外です。 [新宿]

IMG_0031.JPG事業仕分け第二弾の後半戦がスタートしたが、いろいろと議論があると思うが、政府が良かれと思ってやっている一般公開の「オープン形式」がそもそも生理的に好きではない。政治には清濁併せ呑む大きな器量というものが求められると思うが、政府の「清く正しく美しく、正義は必ず勝つ」式のやり方では世の中は上手く回らない(普天間、子ども手当、高速道路無料化に関する迷走を見れば明らか。)。悪いことも、ムダなことも、そこそこあって世の中は結構バランスが取れている、私はそう思うのだが。

その事業仕分けで、塩事業センターの生活用塩供給事業が見直されることになった。ご存知のように塩は平成9年までは専売制度のもとで販売され、その後自由化された。今回の事業仕分けで得た政府の最大の「成果」は、塩事業センターが所有する所謂「埋蔵金」約600億円の大半を国庫に返納させる算段をつけたことだろう。それはそれで確かに良いことなのかもしれないが、それはまるで、他人の財布を覗き込んでお札がたくさんあるから自分にも少し頂戴と言っているみたいで、こちらも生理的に好きになれない。

さて、話は変わる。日々、酒に溺れている私であるが、たまには不健康な肉体の「手入れ」も必要かと思い、以前にお世話になった鶴見のリラクゼーションサロンに昨日行ってきた。今回初体験したのは、塩揉み。身体中を塩でまんべんなく揉み込んでもらったのだ。その塩は残念ながら塩事業センターで売っている生活用塩ではなく、ヒマラヤで採れたピンク色の綺麗な塩だった。

ヒマラヤ塩はもちろん食べられるし、ミネラルを豊富に含んでいて栄養的にも優れているのだそうだ。美貌のオーナー、上田さんの力強いストロークのおかけで、身体中の毒素が一気に吐き出されたような気分だった。その後シャワーで塩を洗い流したら、皮膚はすべすべになっていた。ヒマラヤ塩の力恐るべし、そんな感じだった。

その後は水分補給しなければならないのだが、私の場合、水は水でも色つきの水で水分補給をしてしまった。ゴールデン街(写真)をハシゴし、またバカ飲みしたのだ。身体の「手入れ」をした日ぐらいは素直に家に帰るべきなのだが、ハナキンの夜、飲まずには帰れないのだ。今日まで天気がいいということなので、今夜もどこかで一杯やることにする。あー、本当に死にそう。

東京砂漠、男心に秋の空? [新宿]

1024-768.jpg満50歳を迎えた昨日、新宿ゴールデン街と歌舞伎町でバーを経営する女性オーナー二人が、誕生日を祝う会を開いてくれた。私の誕生日はゴールデンウィーク中に来ることもあって、家族以外の方にこれまで誕生日を祝ってもらったという記憶がない。それだけに、昨日の会は本当に嬉しかった。「東京砂漠」という言葉があるけれど、私にとって新宿は、血も涙もある情けの街である。

さて、二次会で、新宿ゴールデン街の女性オーナーの妹さんが合流した。妹さんはお姉さん同様なかなかの美人で、かといって気取るところが無く、酒席で話は弾んだ。この妹さんには彼氏がいるのだが、恋人たちが待ちに待ったゴールデンウィークにもかかわらず、彼氏からデートの申し入れがなかったらしく、少し落ち込んでいた。恋愛経験豊富(?)な姉はその話を聞いて厳しいアドバイスを妹にしていたが、二人の間に挟まれてそのやりとりを聞いていた私には、なんとなく居場所がなかった。

犬にはテレパシーがあるという話を聞いたことがある。例えば、尊敬する主人が仕事を終え最寄の駅に着くと、それを察知した愛犬は居間から玄関に移動し、じっと主人の帰りを待つというような話だ。女性には大変な失礼な言い方かもしれないが、女性にも犬に似たテレパシーのようなものが生来備わっているような気がする。そのテレパシーとは、男性の心の内を瞬時に見抜く力である。

例えば、デートを終え、彼女を送るために一緒に駅に行く。彼女は改札を抜け駅のホームを目指して歩き出す。そのときの、彼氏の見送り方の微妙な変化を女性は見逃さない。男は鈍感で単純な動物だから、彼女に対する愛情の濃淡によって、どうしても見送る時間とか手を振る回数に変化が出てしまうのだ。その微妙な変化を女性は見逃さないのだ。いつもより見送ってくれる時間が短い、手を振る回数が少ないと判断すると、彼氏は冷たくなった、別の女が出来たのではないか、女性はビビビーッとそう感じるのである。

私の好きな美川憲一に「釧路の夜」という曲がある。そのなかにこんな歌詞がある。
♪ 女心も知らないで
  貴方がにくい 貴方がにくい
もう一度言うが、男は鈍感で単純な動物なのだ。だから、女心なんてよくわからないのだ。よく、変わりやすいもののたとえとして「女心と秋の空」という言葉があるが、変わりやすいのは女心ではなくどちらかといえば男心のような気がする。女心は割りとどっしりとしているが、男心はいい加減でいつもふらふらしている。

冒頭の妹さんもひっとしたら、彼氏の心の変化に気付き始めているのかもしれない。

写真は新宿の夜景。この東京砂漠、結構生きてみる価値はある。

そこそこに生きる、ケセラセラ。 [新宿]

DSC_0173.JPG今から26年前、社会人として初めて今の会社に入社したとき、自分はどういう抱負を持っていたのか、それともなかったのか、よく覚えていない。でも、少なくても、会社のために死に物狂いでがんばります、そんな歯が浮くような抱負はなかったと思う。

今年の新入社員を対象にした意識調査によると、定年まで入社した会社に勤めたいと答えた新入社員は5割を越え、新入社員の「終身雇用」志向は年々上昇しているという。また、実力・成果主義と年功序列主義のどちらを好むかという質問に対する答えはほぼ半々で、今から4年前の調査に比べると年功序列主義を好む割合は約16%上昇したらしい。

新入社員のこのような「終身雇用・年功序列」志向について、ある女性評論家が今朝のラジオ番組で批判めいたことを言っていて、最後には「この先、日本はどうなってしまうのでしょうか」と、将来に対する不安にまて言及していた。この評論家が憂えていることはどうやら、若者にチャレンジ精神がない、ガッツがない、そういうことのようだった。

若者の「終身雇用・年功序列」志向をまるで「悪」のようにこの評論家は考えているようだが、そんなことは決してないと私は思う。少しでも安定的な生活をしたいと願うことは悪いことではないし、特に今のような超低成長時代にあっては、そう願うことは極めて真っ当な対応だと思う。逆に、この時代に、リスクを取って一発勝負に出るような若者が増えることのほうがむしろ危険なのではないだろうか。

2:6:2の法則というのがある(私が勝手にそう名付けたのだが。)。どんなことも、良いのが2割、普通が6割、悪いのが2割、大体そんな割合になるという法則だ。会社を例に取ると、よく出来る社員が2割、可もなく不可もない普通の社員が6割、そして、出来の悪い社員が2割いるということになる。

会社を国全体に拡大しても同じようなことが言えると私は思う。世の中で活躍する人(出世する人)は全体の2割。普通の暮らしをする人が6割。そして、何かと辛い人生を送る人が2割。数字はもちろん正確なものではないが、ザックリ言って、そんな感じではないだろうか。いままでは、6割を占める普通の人が、「ひょっとしたら、自分も世の中で活躍できる2割に入れるのではないか」といった一種の「幻想」を抱いていた(乃至、抱かされていた)のだと思う。

そういう「幻想」を普通の人に抱かせてきたものの一つが「あなたもこうすれば必ず成功する」式の本だ。この手の本は世の中で実際に成功した事業家、評論家などがよく書いているが、私から言わせれば、これは一種の詐欺行為に近いと思う。なぜなら、これらの本を読んで首尾よく成功する人は10万人に一人、否、ひょっとしたらゼロかもしれないし、著者のほうも、本を読んで実際に成功する人なんているわけがない、多分本音はそう思っているに違いない。要は、彼らの更なる金儲けに普通人たちは貢献しているに過ぎないのである。

今の新入社員は、そういう「あなたもこうやれば必ず成功する」式の本を読むことを止めたのである。正解である。出世なんかしなくていいから、そこそこの生活ができればいい、そう発想の転換をしたのである。ある意味、これは実に賢い選択だと私は思う。ラジオの女性評論家のように、日本の将来を憂うことなんて何にも無い。もし憂うものがあるとすれば、こういう社会にしてしまった我々大人のだらしなさのほうだと思う。

さて、つまらない話はこれくらいにする。連休スタートの昨日、またまた大爆発してしまった。新宿で朝まで飲んで、家に着いたのは午前6時頃。こんな生活をしていると必ずどこかで大変なことになることはなんとなく感じるのであるが、人一倍愚かな私は、すべてがケセラセラ。というより、いい加減なのだ。

写真は昨夜の歌舞伎町。この街の活気は世界一かもしれないね(他国のことはよく知らないけど)。

インド人もビックリの激辛カレー、北海道の山わさびもツーンときます。 [新宿]

IMG_0503.JPG釧路から昨日戻った際に、北海道の山にしか自生しない「山わさび」の醤油漬けを持ってきた。それを新宿ゴールデン街のお店に持ち込んで日本酒をチビチビやりながらママさんと一緒に食べたのであるが、頭にツーンとくる辛さがお酒にピッタリ合うことを改めて認識した。私の横にいたお客さんにも食べてもらったが、好評だった。

山わさびは冷奴、ローストビーフ、ご飯などと一緒に食べると旨い。わさびは生姜、ニンニクなどと同じく料理の味を引き立てるために用いられる「薬味」の一つであるが、一方、醤油、砂糖、味噌、マヨネーズなどは料理に辛さ、甘み、旨味などを加える「調味料」に分類されている。こういう講釈は料理をやられる方には釈迦に説法だろうと思うが、料理にはほとんど縁の無かった私が会社の新事業でやる飲食店の出店を任されているため、この頃食べ物に関する勉強をいろいろやっているところなのだ。

さて、アメリカでは今、キューピーマヨネーズが売れているというニュースをインターネットで見た。キューピーマヨネーズは幅広い料理に使え、かつ、料理が旨くなるというのが、支持される理由らしい。記事によると、日本のマヨネーズとアメリカのマヨネーズは全く別物だという。どのように違うのかよく知らないが、いずれにしろ、私たちが小さい頃から馴染んできたキユーピーマヨネーズがアメリカで人気なのは嬉しい限りだ。

ところで、皆さんはカレーライスに醤油、ソースなどの調味料をかけるだろうか。私は何もかけずに食べるが、ある調査によると、醤油またはソースを使う人を対象にすると、その割合は、醤油3割、ソース7割で圧倒的にソース派か多いのだそうだ。特に、愛知県では当たり前のようにソースを使うという説もあるようだが、本当かどうかは知らない。

カレーライスで思い出したが、私の部下に、辛さに滅法強い女子社員がいる。マイ辛子、マイマヨネーズを持ち歩いていたこともあるというから、筋金入りだ。あるとき、その彼女を含め、残業していた社員を数人連れてカレーライスを食べに銀座のあるインド料理店に入った。カレーライスはルーの辛さを選択出来るというので、私は普通の辛さのカレーライスを注文したが、その彼女は一番辛いカレーライスを注文した。

それを聞いたインド人店員はニヤッとした。そのニヤッは「お嬢さん、一番辛いのは多分無理ですよ」という意味であることを、そこにいた全員がすぐ理解した。果たして結果はどうであったか。その店で一番辛いカレーライスを彼女はペロリと平らげてしまったのだ。向学のために私はルーを少し舐めさせてもらったが、結構辛いものがいける私でも辛過ぎて食べられなかった。軽く完食してしまった彼女の様子を見ていたインド人店員は「インド人もビックリ」という驚きの表情をしていた。

くだらない話をしたが、要するに、薬味とか調味料の世界は奥が深いということと、日本の薬味、調味料が世界に受け入れられていく余地はマヨネーズに限らずまだまだあるのではないかということだ。醤油はすでにインターナショナルな調味料だし、ひょっとしたら、北海道の山わさびだって世界に認められる日がくるかもしれない。これらのことは、日本人の食べることに対するこだわり、高いデリカシーを、世界がようやく評価しはじめたと見ることもできるのではないだろうか。

写真は、山わさびを出してくれた新宿ゴールデン街、花園5番街「琥珀」の美人ママ、ゆうちゃん。料理自慢の彼女の料理を是非食べてみてください。

新宿飲んだくれ、これが私の生きる道。 [新宿]

IMG_0500.JPG昨日、久しぶりに新宿ゴールデン街ではじけた。この2月までゴールデン街で働いていて今は近くのバーのオーナーになった女性Aさんと、来週、ゴールデン街でお店をオープンする女性Bさんの3人で、新宿三丁目の洋風居酒屋「どん底」(写真)で絶品ミックスピザなどを食べ、まずはAさんのお店に行った。我々3人の共通点はなんといっても食いしん坊、そして酒好きということである。

Aさんのお店を後にして、私とBさんはゴールデン街に移動。このところご無沙汰していたあるお店でジャックダニエルのソーダ割り(角のソーダ割りは月並みなので)をガブ飲みし、瓶ビールをラッパ飲みする名物ママさんとCDに合わせて80年代の懐メロを絶叫しながら歌いまくった。すでにへべれけ状態だったが、それからもう2軒ハシゴして、ようやく家に辿りついたのは午前2時過ぎだった。

こんな生活を年がら年中しているので、身体の手入れも必要と思いたまにマッサージを受けに行く。なかでも気に入っているのがタイ古式マッサージである。タイ古式マッサージのお店は池袋、大久保、新宿あたりに多いが、従業員はほとんどがタイ人で、私が感じるタイ人のイメージは、とても穏やかで明るく、そして争いごとを好まない、そういうものなのだが、本国タイでは今、そうも言っていられない状況が続いている。

現政権と前政権の支持者などが鋭く対立し、首都バンコクでは非常事態宣言が発令された。前首相タクシン氏を支持するグループのデモ隊と武装した軍部の衝突をテレビで見ていると、これが敬虔な仏教国タイでの出来事かと目を疑いたくなる。この騒動に巻き込まれ、日本人カメラマンが死亡したというニュースも今日流れた。

首都東京でデモ隊と警察が衝突するという光景は、多分、70年安保が最後ではないだろうか。私の予感だが、このような光景は今後日本ではまず起こらないのではないかと思う。何故か。それは一言で言えば、政治、宗教に対して日本人は無関心だからである。そしてこの無関心を起こさせているものは、楽観的、という日本人の性格にあると思う。例えば、民主党政権が次々と公約を破っても、誰一人顔を真っ赤にして真剣に怒らないし、デモ一つ起きない。なるようになるさ、正直言ってこの程度の気持ちしか持っていない日本人が多数なのではないだろうか。

宗教に対して無関心という表現は正確ではないかもしれないが、一部の人を除き、特定の宗教を生きていくうえでの拠り所にしている日本人はほとんでいないのではないだろうか。今の若者に聞いてみるといい。あなたの信仰している宗教は何ですかと。ほとんどの若者は、特にありません、そう答えるだろう。なぜなら、宗教に拠らなくても、今の日本ではなんとか生きていく術(すべ)があるからで、精神世界のことよりも、現実をどう生きるかにしか関心が無いのである。

このことが人間として幸せなことなのか、それとも不幸なことなのか、いろいろ評価があるかもしれないが、過激なことを好まない私は「これが日本の生きる道」として、悪いことではないと思う。タイ、韓国では大規模なデモが頻繁に起こるし、中国では見せしめとしか思えない日本人死刑囚の死刑が執行させる。こういう過激なことは私のみならず、多くの日本人が嫌うことだ。そして、こういう過激なことが日本では起こらない大きな理由の一つが、皮肉にも、日本人の政治的無関心、宗教的無関心にあるのではないかと感じる。

大連、瀋陽、長春、ハルピン、ちょっと違うんですね。 [新宿]

DSC_0160.JPG先日、ある中国人女性の方から白酒(ばいちゅう)を頂いた。中国に出張したときによく白酒を飲んだという私の話を彼女は覚えていてくれて、旧正月で故郷の瀋陽に帰った際、お土産として買って来てくれたのだ。頂いたのは芽台酒(まおたいしゅ、貴州省)と並び称される白酒の代表銘柄、汾酒(ふんちゅう、山西省)で、滑らかな口当たりが特徴である。

白酒は小麦、米、コウリャンなどを原料に作られる蒸留酒で、アルコール度数は50%~60%と強く、中国では宴席などでよく飲まれるが、実は、中国人でも白酒を飲めない人は結構いるのだ(特に、今の若い人たちは、アルコールの強さと独特の臭いを嫌って飲まない人が多い。)。私が初めて白酒を飲んだのは山東省にある小さな町だった。加減を全く知らず、乾杯、乾杯で調子に乗って一気飲みを続けていたら、気持ち悪くなって何度もトイレで吐いた記憶がある。

さて、冒頭の中国人女性は銀座のバーで知り合った方で、色白の美人さんである。私は若い頃から、銀座、赤坂、新宿にある、中国人女性が多く働くバーに通っている。バーで初めて会った女性には、挨拶代わりに、どちらの出身ですかと聞くことにしているが、長年そういう質問を繰り返してきて、あることに気付いた。

大連、瀋陽、長春、ハルピンという、いわゆる東北三省(遼寧省、吉林省、黒龍江省)出身の女性と、北京、上海など東北三省以外の出身女性とは、なんとなく雰囲気が違うようなことに気付いたのである。何が違うのかは上手く表現できないのだが、誤解を恐れずに言うと、東北三省出身の女性のほうが日本人に近いというか、話していてあまり違和感がないというか、そんな感じなのである。

日頃からそんな思いを持っていたのだが、最新号の雑誌「歴史通」を読んで、私がそう感じていた理由の半分くらいがわかったような気がした。「歴史通」の最新号は「満州国」を特集した。満州は大雑把に言えば、上述した東北三省のあたりを指すが、「史実を見れば、満州は中国と不可分というより、むしろ有史以来満州と中国は万里の長城を境に、相容れない二つの世界」だったらしく、満州と中国は「文化的・政治的に対立・対峙し続けてきた異なる文化圏」だったという。

満州を巡る歴史、満鉄(南満州鉄道)の話など、いろいろ勉強になったが、何と言っても、日本と満州、東北三省とは深い関わりがあったこと、そして、満州は中国とはもともと違う世界だったことがよくわかった。そういえば、大連に何度か行ったとき、日本語を話す女性が多いのに驚いた。日本料理店、カラオケバー、ホテルなど、いたるところで日本語が通じて助かった。北京や上海にも日本語を話す方はもちろんいるが、大連に比べると割合的に少ないと思う。

さて、釧路から東京に戻ってきた。疲れた。といっても仕事の疲れというより、飲み疲れ。それにしても東京は暖かい。なるほど、来週21日は、桜の開花予想日である。写真は、新宿三丁目交差点にある追分だんご。桜餅を買ったのだが、本格的な販売はもう少し先のことらしい。

テレビ通販、「やらさせてもらいます」は変ですよね。 [新宿]

IMG_0472.JPG先日ある保守系の評論家が面白い話を新聞に書いていた。どういう話かと言うと、鳩山総理の過剰とも取れる敬語、丁寧語等の連発は、全体主義国家(個人の利益よりも国家の利益が優先される国家。)の匂いがするというのだ。読んでみて論理の飛躍が多少あると思ったが、それはそれとして、筆者が問題だとして具体的に挙げていたのは、鳩山総理が小沢幹事長をかばうときに使う数々の「へりくだった」言い方だった。

この評論家のターゲットは鳩山総理ではなく小沢幹事長であることは明白なのだが、そのことはさて置き、一般的に、極端にへりくだった言い方は聞いていて不愉快になることがあることは事実のような気がする。一例を挙げると、テレビ通販で進行役がよく使う「今回は視聴者の皆様に、○○を特別価格でご用意させていただきました」「今回は、利益なしでがんばらさせてもらいました」「今回は、ご奉仕価格でやらさせてもらいます」等々(後の二つは「さ」が入っているせいで、変に聞こえる)。

これらの言い方はどれも「へりくだり」の程度が激しいと言うか、過剰な敬語と言うか、日本語の文法的なことはよく知らないが、聞いていて私は不愉快になる(気持ちいい人もいるのかもしれないが)。なぜなら、言っていることと腹の中は本当は違うじゃないかとか、甘い言葉で視聴者を騙そうとしているんじゃないかとか、猜疑心の強い私はついそうとらえてしまうからである。お客様に丁寧な言葉で対応することはビジネスの基本であるかもしれないが、丁寧さが度を越すと私のように感じたり、人によってはバカにされていると感じる人もいるような気がする。

さて、今月も北海道出張が3回決まっている。明後日は札幌に行く。若い頃、なんとか屁理屈をつけて上司を騙し、出張を作るのが楽しみだった。でも、体力が衰えてくると飛行機に乗ったり、空港まで移動するのが億劫になり、出張が多くなると移動するだけで疲れてしまう。何事もほどほど、度を越すといいことはないという話であるが、出張のときはいつも高円寺の家から新宿までJRで行き、そこからリムジンバスに乗って羽田に行くのだが、正直この頃、新宿まで出るのが少し面倒になってきた。だから、いっそうのこと、新宿に引越ししようかなと今考えている。そうすれば、羽田までかなり時短できる。でも、新宿のどこに住もうか?

写真は、今夜の歌舞伎町。歌舞伎町にも住むところはあるけれど、酒浸りの日々で死んでしまいそうなので、ここはやめる。

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