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バッハの楽譜、北海道の地下保管倉庫にどうぞ。 [芸術]

私がよく行く新宿「面影屋珈琲店」や銀座「壹眞(かずま)珈琲店」のBGMはいつもクラシック音楽だ。クラシック音楽に造詣は深くないが、モーツァルトやバッハの有名な楽曲くらいは私でも知っている。珈琲を飲みながら聴くモーツァルトの曲はどれも心地よいし、バッハのバロック音楽は珈琲店のBGMとしては最も相応しい音楽のような気がする。札幌の学生時代、大通り公園近くにその名も「バロック」という喫茶店があった。その店では常時バロック音楽を流していて、当時付き合っていた彼女との待ち合わせ場所の一つであった。

さて、バロック音楽のバッハが今、地球温暖化の犠牲になろうとしている。今日の東京新聞は、ドイツにあるバッハ資料財団で、バッハが直筆で書いた楽譜などが暑さと湿気のせいで傷み、穴が開いてしまうものも多数出ていると伝えた。紙の保存には20度くらいが適温であるが、地球温暖化の影響でドイツでも30度を超える日が多くなり、空調設備が不十分な財団では保存している楽譜などに深刻な影響が出始めた。財団は対策として財団を1年以上休館させ、8億円を投じて空調設備を整備することにしたのである。

美術品もバッハの直筆楽譜と同様、温度、湿度に敏感で、昔冗談で、東京のような高温多湿の場所に美術品を保管するよりも、年中涼しい北海道釧路市あたりで、地下に保管倉庫を作ってそこに安く美術品を預かったらどうかと提案したことがある。私としては新規事業の一つとして提案したつもりだったが、当時賛同者は少なかった。でも今日の記事を見て、8億円の設備投資をするくらいなら、温度、湿度の年度変化が少ない天然地下倉庫で書籍、美術品などを保管したほうが圧倒的にコストが安くつくとのではと確信した(ただ、空調設備は地下倉庫でもある程度必要になる)。改めてもう一度地下保管倉庫の件、検討してみよう。

新規事業の話をもう一つ。実はカジノの研究も少しやっている。数年後、議員立法によるカジノ法案成立が囁かれていて、全国で多くの自治体が誘致準備に入っている。ただ、全国各地にカジノを作るということではなく、せいぜい2~3箇所といわれている。噂によると、沖縄、東京、北海道が誘致先有力候補とされる(飽くまでも噂)。

アメリカの大学でカジノを勉強し、実際にカジノで働いた経験も持つ中條辰哉さんの『日本カジノ戦略』によると、カジノは普通にやれば必ず儲かる商売だという。確率論としてそうなるという。ところで、ギャンブルには控除率というのがある。胴元が客の掛け金からある一定割合を控除する場合における、その割合のことを控除率という。バカラ、ブラックジャック、ルーレットなどのカジノゲームでは、控除率は大体1%~5%である。日本の場合、競馬、競輪、競艇などの控除率は25%、宝くじ、totoに至っては控除率は50%である。

先日、馬インフルエンザという聞き慣れない病気が日本中央競馬会(JRA)所属の馬の間に広がった。病気は拡大の様相を示していたが、JRAは1週間だけ開催を中止しただけで、次の週からレースは再開された。一説によると、1週間開催を中止すると100億円単位、1か月開催を中止すると1000億円単位でJRAは減収になるという。控除率25%のギャンブルであるから、開催さえすればガバガバ儲かる。JRAを管轄する農林水産省は減収を怖れて早期再開に踏み切ったに違いない。

よく言われることだが、ギャンブルは胴元にならなければ儲からない。日本の場合、公営ギャンブルは農林水産省、国土交通省、文部科学省などの国が胴元になっている。我々がギャンブルをして負けることは、国が主催するギャンブル事業の売上に貢献することを意味するのである。

写真はシャロン・ストーン。映画「CASINO」に出演していた。


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コメント 2

蝶々

karubiさん、こんばんは。

カジノですか?韓国でカジノに行ったら、飲食無料。カツサンド、キムチ、水割り6杯飲みました。きっと、負けた人のお金で儲かっていて、サービスがいいんだな~と思っていましたが・・・
私は、博才がなく、人のマネばっかりして、バカラでまあまあ儲けました。

しかし、夜中にキムチで飲むのは、翌朝、最悪。

名古屋にも違法カジノ店はいっぱいあって、時々摘発されます。私は行った事はないのですが、知人が事情徴収されたと言っていました。怖い。
合法になったら、また、行って、人のマネでもしようかしら?


遅れましたが、お引越しおめでとうございます~。
by 蝶々 (2007-08-30 02:41) 

karubi

蝶々さん、おはようございます。

私はオーストラリアのゴールドコーストに行ったときに一度だけカジノの
経験があります。ビキナーズラックで少し儲けましたが、悪銭身に
つかずで、すぐなくなってしまいました。

ギャンブルには向き不向きというのがあって、私は明らかに不向きのほう
です。博才は文字通り一つの才能のようなもので、何か特別な勝負観
みたいなものがあるのだと思います。

引越し一応終わったのですが、いろいろ雑務があって、落ち着くにはもう
少しかかりそうです。

karubi
by karubi (2007-08-30 08:41) 

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