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キターッ! 織田裕二と北川景子がキターッ! [映画]

IMG_0385.JPG「キターッ!」はお笑い芸人山本高広のものまねギャグであるが、そのものまねされている織田裕二主演のテレビドラマ「太陽と夏の教室」を観ている。織田裕二が好きで観ているのではなく、このところ月曜日はたまたま飲まないでおとなしく家に帰っている関係で、第一回の放送から続けて観ているのだ。彼の演技はオーバーアクションだと誰しも感じていると思う。踊る大捜査線の青島刑事もそうだったし、役者以外の部分では世界陸上のキャスターもそうだった。でもそのキャラクターがかえってウケて、最近ではお笑いのネタにもなっているのだ。

「太陽と夏の教室」は昔からある青春学園ドラマと同様、熱血青年教師がダメ生徒に人間の生き方のようなものを教えていくという話だ。「飛び出せ!青春」の村野武範、「われら青春!」の中村雅俊、もっと古くは青春学園ドラマの元祖「青春とは何だ」の夏木陽介(若い方はご存知ないかもしれませんね)、みんな正義感に溢れた青年教師だった。青春学園ドラマにはなぜか青年教師をひそかに慕うマドンナが必ず登場する。「飛び出せ!青春」の酒井和歌子、「われら青春!」の島田陽子といった具合だ。「太陽と夏の教室」では北川景子がマドンナ役を演じている(確かに可愛いけど少しインパクトに欠ける気もするが)。

織田裕二の演技力は別にして、どんなドラマでも一回分の放送のなかに一つか二つ、必ずいいセリフというものがあるものだ。何となく気恥しくなるセリフもあるが、たまに「なるほどいいこと言うな」と思うセリフもある。一昨日の第三回放送でこんな場面があった。血を流して負傷した男子生徒の傷口を織田裕二が手当てしようするが、真面目な北川景子が「あなたは医師の資格があるのですか」といって織田の行為を制止しようとする。それに対して織田は「誰もやりたくなくても、誰かがやらなければならない仕事があるんだ」といって「治療」を続行する。結局、差し迫った現場の臨場感に圧倒されて、北川も男子生徒の救出に協力することになる。

北川は、真面目で、ルール、原理原則を重んじる人間として象徴化されている。一方織田は、原理原則を承知していながらも、差し迫った目の前の問題を解決するためには、ときにはルールを無視することもある、そんな臨機応変な対応ができる人間として象徴化されている。踊る大捜査線の名ゼリフ「事件は現場で起きている」ではないが、織田は理屈よりも現場、現実重視の立場に立とうとしている。この織田の姿勢は、正しいと私は思う。原理原則だけで世の中はうまく回らない。そういうことは誰しも感じていることなのではないだろうか。

「誰もやりたくなくても、誰かがやらなければならない仕事があるんだ」。手垢のついた陳腐な言葉のようではあるが、なかなかいい言葉だと私は思う。人は目立つ仕事、みんなから褒められる仕事をしたいと思う。実に人情だと思う。でも、誰からも褒められないし、そもそも誰にも気付いてもらえない、けれども誰かがやらなければ世の中がうまく回って行かない仕事、そういうものが確かにあるような気がする。そう考えると、無駄な仕事というのは世の中には一つもないのかもしれない。

今日も暑かった。少しだけ喉のほうを潤して帰ろうと思い、中野駅北口の焼鳥屋「鳥雅」に寄った(写真)。この店のおススメは、白レバー焼と牛すじの煮込みである。多少高めの値段設定であるが、それなりのことはある。さて、明日は夕方5時過ぎの便で札幌に行く。札幌も最高気温が30度くらいあるらしい。残念ながら避暑にはなりそうもない。

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