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春樹、ノルウェーの森は、ノルウェーで人気です。 [時事]

読売新聞に、北欧のノルウェーで村上春樹がちょっとしたブームになっているという記事が載っていた。今やノーベル文学賞の候補にまで上り詰めた村上春樹であるが、彼の作品に対する評価は日本よりも世界のほうが高い。日本でももちろん人気は絶大で、新刊が出たとたんベストセラーになる感じだ。ただ一方で、村上文学に対する批判を展開する専門家も多く、いずれにしろ彼の作品にはこれまでの文学作品にはない特異性があるのだろうと思う。

私は彼の作品では『羊をめぐる冒険』『ノルウェーの森』が好きだ。ノルウェーで村上作品が人気だという新聞記事は、この『ノルウェーの森』という作品名を意識して書かれたものだろう。ところで、ノルウェーの翻訳者は、村上作品を通じて日本という国を知ってもらいたいとコメントしている。村上作品を読むと日本がわかる。こんなこと意識して彼の作品を読んだことがないので、ちょっと新鮮な感じがした。彼の作品で日本の何が見えるのか、外国の方に今度是非聞いてみたいと思う。

さて、昨日新卒学生との面接に関する記事を書いたが、彼らの大きな関心の一つに給与がある。どの会社の給与が高いのか、彼らはよく研究している。給与が高く、福利厚生などが充実している会社を彼らは優先的に選ぶ。至極当然なことだと思う。

給与とは何か。それは、労働の価値、成果に応じた報酬ということになるだろう。私のいる会社でも能力主義、成果主義の給与体系を採用している。文字通り、社員の能力や成果に応じて給与を支払う体系のことだ。それ以前は、年功序列型の給与体系といって、これは一言でいえば、年を取れば能力にかかわらず給与は上がりますよという制度であった。戦後日本の高度経済成長を支えてきたものは、この年功序列型給与体系と終身雇用制度だと言われる。しかしながら低成長時代に入り、これらの制度ではもはや日本経済は持たないとされ導入されたのが、欧米型の能力主義、成果主義に基づく給与体系であった。

自分の給与は自分の労働価値に見合っているのか。自分には能力があり、仕事で成果を出して会社の業績に貢献した。だから、たくさん給与をほしい。多くの人がこのように考えるだろう。この考え方自体に何もおかしなところはないと思う。

ただ、厳格な能力主義や成果主義を日本人が本当に望んでいるとは、私は思わない。なぜなら、厳格な能力主義などを規則やルールに従って厳密に運用されてしまえば、多分、成績評価のランクは今より下がり給与が減るだろうことを、多くの日本人は知っているからだ。「この世はすべて実力で勝負だ」と胸を張って本当に戦っていけるのは、ほんの一握りの限られた人たちだけだ。多くの日本人は、自分が思うより多少給与は少なくても、不自由しない程度に生活できればよいと思っている。

自分が考える自分の労働価値よりも、少ない報酬、つまり給与をもらったとしても、我慢して働くというのは、このような日本人独特の労働価値観が存在するからだと思う。能力主義、成果主義に基づく給与体系をいち早く導入したある大手IT企業が、成績評価の公平性が不透明だという社内の不満を受け、もとの年功序列型給与体系に戻したのは有名な話だ。これも随分極端な話だと、私は思う。先日も書いたことだが、何でも極端に走るというのはよくない。私の会社でも能力主義などを導入していると書いたが、実は年功序列的要素を少なからず残してあり、微妙なバランスを取るように仕組んである。血も涙もある、そんな人事、給与制度を私は目指している。

話は変わるが、昨夜、銀座で接待があった。日本料理店とクラブ2軒と、合計3軒を食べ飲み歩いたが、どの店でもボジュレヌーボの赤ワインを頂いた。というか、半ば強制的に店から飲まされた。店側からすると、売上アップに繋がるのかもしれないが、飲まされるほうは大変である。私は結婚を決めた川島なお美のように、ワインに関するうんちくは全くないので、ワインの美味い美味くないというのが全然わからない。唯一わかることは、これはビールでも日本酒でもなく、ワインという別の飲み物だということである。

家に着いたのは午前1時。今日もまたやってしまった。

写真は、JR高円寺の公衆トイレ。見てほしいのは、男性トイレと女性トイレのマーク。阿波踊りになっている。


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