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寿司食いねえ、でもマグロはありません。 [銀座]

IMG_0506.JPG安馬改め日馬富士(はるまふじ)が大関に昇進した。モンゴル出身の24歳、129キロの体重は幕内最軽量だ。初土俵を踏んだときは89キロしかなかったという。これで2横綱、5大関体制になったわけであるが、ご存知のように横綱の二人も日馬富士と同じモンゴル出身。日本人力士にもがんばってもらいたいところであるが、私はモンゴル人力士に対する外国人力士としての違和感といったものがあまりない。それは彼らの顔つきが日本人に似ていることもあるが、それ以上に日本語が上手だということがある。朝青龍にしても白鵬にしても、実に流ちょうに日本語を話すので、外国人という感じがまるでしない。厳しい相撲界で修業を積み、日本社会に慣れるために日本語も一生懸命勉強したに違いない。そういう彼らの真摯な姿勢自体が日本人的に思える。

円高で外国人観光客が減ってきているようであるが、日本に来ても英語オンリーで通そうとする欧米人観光客などがたまにいる。本来、日本に来たら日本語で話をするように努力すべきであると思うが、世界の公用語は英語だと言わんばかりに、どこでも英語を使う。そんなに英語話す人間が偉いのかい、そう思いたくなる。

さて、大西洋・地中海のマグロの資源管理機関「大西洋まぐろ類保存国際委員会」は先日の年次会合で、乱獲(海外でも広くマグロの寿司が食べられるようになったため)が続く地中海と東大西洋のクロマグロについて、現在決められている2009年、2010年の漁獲枠をそれぞれ約2割削減することで合意し、マスコミがこのことについていろいろコメントしている。

クロマグロはマグロのなかで最も高級で、日本の消費量の約6割は今回削減の対象地域となった地中海、東大西洋で獲れる。専門家によると、冷凍クロマグロの国内在庫が豊富なため(マイナス50度とか60度といった冷凍庫で約6か月は持つのだそうだ)、急激な値上がりはないとしているが、中期的には価格を押し上げる要因になるとみているらしい。残念ながらクロマグロ以外のマグロに対する漁獲枠制限を強化する動きが強まっており、食卓への影響も広がりそうだという。

一貫何千円もする高級な大トロを食べたことがないので何とも言えないが、マグロという魚はそんなに美味しい魚だろうかといつも思う。平目、しまあじ、こはだ、穴子、雲丹などのほうが寿司としてはマグロよりよっぽど旨いと思う。ところで、マグロを寿司として食べるようになったのは江戸時代後期のことで、その頃は赤身のズケが主流であった。トロの部分は、冷凍技術が当時未熟だったため、食用には供されなかった。トロの部分を生で食べるようになったのはここ50年くらいの話である。

さて、日本は世界一のマグロ消費国であるが、昨年に続く今回のマグロの漁獲枠削減の決定であったが、日本人はあまり過敏に反応しなくなった。たとえマグロの寿司が食べられなくなっても、どぉつてことはない、マグロ以外の寿司を食べればそれで済む、そう考えている人が多かったということだろうと思う。こういう臨機応変な対応がこれから大切になってくるような気がする。

今週月曜日から熱があり、体調がすぐれない。明日は釧路出張であるが、天気予報によると明朝の最低気温はマイナス2度だそうだ。写真は今日の銀座和光。ようやく外壁の足場が外れて以前の和光が姿を見せた。

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