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大興奮の有馬記念、タバコを一服やらせてください。 [新宿]

DSC_0040.JPG大波乱の年とは今年の経済のことだが、競馬界のほうも大波乱で幕を閉じた。ご存知のように、今年の競馬を締め括るグランプリレース、有馬記念が中山競馬場で行われた。写真は、競馬中継を行う新宿アルタの大ビジョンを見上げる競馬ファンの姿であるが、この少し後にレースはスタートした。

結果は、1着が1番人気の牝馬ダイワスカーレット、2着が14頭中14番人気、つまり最も人気のなかったアドマイアモナークが入線し、馬連(1着と2着の馬を当てるもの)が24940円(100円当たり)、3連単(1、2、3着の馬を順に当てるもの)は驚異の98万円(100円当たり、もし1000円購入していれば980万円)と、波乱も波乱、大波乱となった。私も軸馬はこれまでずっと買い続けてきたダイワスカーレットであったが、残念ながら2着は全く買っていなくて、外れてしまった。

レースが終わった瞬間、アルタ前は沈黙に包まれた。この集団のなかで馬券を的中させたのは多分一人か二人くらいだろうと思う。そのくらい戦前の予想を裏切った結果だったのだ。この結果を見て私は、この一年を象徴するようなレースだったような気がした。

もし馬券が当たったら豪華に焼肉でもと秘かに考えていたのだが、夢は散ったため、新宿伊勢丹地下にある崎陽軒でシウマイ弁当を買って家に帰ってきた。

ところで、この写真に警官が写っているのがおわかりだろうか。有馬記念の中継を見る観客の整理のためだと思われるが、たまたま私の横で見ていた男性がタバコを吸っていたら一人の警官が寄ってきて「ここでタバコは吸わないで」と注意を受けた。ちょっと気の毒な感じもしたが、新宿区では全域で路上喫煙を禁止しているので、指定の場所以外ではタバコを吸ってはいけないことになっている。喫煙者のほうがそのへんの事情はよく知っていると思うが、有馬記念の発走を直前に控え、だんだん興奮してきて一服やりたくなったのだろうと私はみていた。

今年のいつか忘れたが、神奈川県が公共的施設内における喫煙の禁止に関する条例を、年度内に整成立させるというニュースを聞いたとき、なんてバカげた条例なのだろうということを書いた。その理由は、公共的施設の定義のなかに、喫茶店、居酒屋、パチンコ店などが含まれていたからだ。居酒屋が公共的施設に含まれる理由とは、居酒屋は不特定多数の人が集まる場所だから、ということだった。例えば、JRや私鉄の駅は不特定多数の人が集まる場所である、というのは理解できるが、喫茶店、居酒屋、パチンコ店など(以下、喫茶店等)は駅とは本質的に異なるのではないだろうか。

まず、不特定ではない。皆さんもご理解いただけると思うが、喫茶店等の客は7割以上「常連客」ではないだろうか。自分のことを考えてみても、銀座、新宿あたりで行く居酒屋などは大体決まっている。次に、多数ではない。JR新宿駅の1日の乗降客は3百万人以上であるが、これは確かに多数だろうと思う。でも、私のよく行く居酒屋はせいぜい10人単位の店ばかりである。これはどう考えても多数ではないだろう。だから、喫茶店等は現実的には不特定多数の人間が集まる場ではなく、特定少数の人間が集まる場所なのである。だから、喫茶店等を公共的施設と看做すというのは間違いである。

禁煙問題についてもっと根本的な問題がある。それは、喫煙が何故いけないのかという論点である。本人が勝手に好きなだけ喫煙して、それが原因で本人の死期が早まる分については本人も他人も、誰も文句は言わない。では、今の禁煙運動を拠り所となっているキーワードは何かいうと、それはご存知のように「受動喫煙」である。要は、喫煙者の出したタバコの煙を吸って、被喫煙者が健康を害するということである。

何となくわからないでもないが、ただ、私の知る限り、誰もが納得する受動喫煙に関する科学的解明はなされていないと思う。一方で、人間の病気、寿命に関しては遺伝子の問題であるという研究がどんどんなされていて、受動喫煙が原因で病気になったり、寿命が縮まったりすることはないという意見がある。

受動喫煙論者のもう一つの視点は、タバコは人に迷惑をかけるということである。他人に迷惑をかけることは止めるべきだという考え方である。でもよく考えてみると、他人の生命を危険にさらしたり、他人の健康を害したりするようなことって、世の中にたくさんあるような気がする。例えば、生命の危険でいえば、昨日の記事でも書いたが自動車の問題がある。ひと頃のガソリン価格の上昇でマイカー利用は減っているのかもしれないが、依然として自動車は人を殺すマシンであることに変わりない。健康を害するもの、これは挙げれば切りがない。これも先日の記事で書いたが、ハンバーガー、牛丼、ピザなどの高カロリー食品は、毎日のように食べ続ければ多分、身体に変調をきたすに違いない。他人に迷惑をかけることは止めるべきだ、というのであれば、自動車を利用する人、ハンバーガーを売る会社に対しても、「迷惑行為」を行っているとして抗議すべきではないだろうか。

いろいろあると思うが、私の言いたいことは、タバコのことになると、どうしてそんなに熱心になるのかなあということである。誤解を恐れずに言えば、あまりタバコのことで神経質になる必要がないと思うのである。ちなみに私は、タバコは吸いませんけど。

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