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脳力トレーニングより情感トレーニング、親御さんよろしくお願いします。 [北海道]

L47-D01.jpg昨日釧路に戻った早々、妹から電話があって夕方家に来たいと言うので何のことだろうと思ったら、来年高校受験する息子にいろいろアドバイスしてくれという話だった。よく事情を聞いてみると、親の望む高校と息子が受験したい高校がミスマッチなのが一つと、もう一つは、ここにきてあまり勉強に身が入っていない様子で不安だということだった。受験生を持つ家庭ではごく普通にある話だと思ったが、初めて息子を受験させる立場になって妹も不安になっているようだ。

偉そうにアドバイスすることなんて無いよ、そう妹に言ったのであるが、何とか励ましてくれと妹も必死だ。がんばれと声をかけることくらいはできるが、勉強を教えることは出来ないし、ましてや人生訓を垂れるなんていうのは意味のないことだと思う。結局妹には、「自然体でいけばいいじゃないか」とアドバイスになっていないようなアドバイスをしたのであるが、やはり妹はあまり納得していないようだった。

教育の半分は知識の習得であるし、もう半分は道徳の修練だと思う。中学生、高校生くらいの学習レベルになると、普通の親では勉強を教えることはもはや不可能になっているから、勉強のほうは学校とか塾に任せるしかない(妹のところも、息子二人を塾に通わせている)。親が唯一出来ることがあるとすれば、それは道徳をきちんと教えることだろうと思う。道徳とは何かと言えば、例えば与えられた仕事、業務、役割に対する責任感とか、家族、学校、地域での協調性とか、挨拶やルールを守るといった規律性とか、進んで物事に取り組む積極性とか、つまり社会で上手く生きていくための心構えのようなもので、親はそれらをOJT(育てながら教えること)で子供に伝える責任があると思う(結婚もしていない私が言うのも説得力に欠けるが)。

作家の五木寛之は少し前、日本は確かに豊かにはなったが、反面、心の貧しい国になってしまった、今の日本に一番欠けているものは人間らしい感情だ、ということを書いていた。流行りの脳力トレーニングもいいが、本当に必要なのは情感トレーニング、これを彼は情を養うということで「養情」と言っている。まさに親が子供になすべきはこの「養情」ではないかと私は思う。

さて、昨日日本レコード大賞の放送があったが、放送時間が長くて途中で見るのを止めてしまった。今日は紅白歌合戦があるが、これも午後7時20分から午後11時45分まで延々と放送が続く。テレビにしても映画にしても、3時間を超えると途中で「ダレル」し、「退屈」する。集中して見ていられるのはせいぜい2時間から3時間ではないかと私は思う(そうじゃないという方もいるかもしれないが)。

私は本当のところ紅白以外の番組を見たいのだが、年越しは例年妹の家ですることになっていて、甥っ子がどうしても紅白というので、私も付き合っているのである。

これから母と妹の家に行って年越しをする。私が結婚しない限り、大晦日は今のパターンになってしまうわけで、いつこのパターンを打ち破ることができるのか、それは偏に私の決断にかかっている。

今年も一年間、ありがとうございます。皆さん、良い新年をお迎えください。

写真は、釧路の幣舞橋。市のホームページから拝借した。

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工場長

Karubiさん、こんにちは。
お久しぶりです。

偶然、Karubiさんのブログにお邪魔した事がご縁で
銀座の店にまで来ていただき、お世話になりました。

私にとって今年は面白い年でした。。。

お店の方は、私の手を離れ、今は「お局OL」のみの
肩書きとなり、ホッとしています。
ヒマになりましたので、食事にでも誘って下さい(笑)

それでは、良いお年を!
by 工場長 (2008-12-31 15:46) 

karubi

工場長さん、新年明けましておめでとうございます。
今、除夜の鐘を聞きながらこのコメント書いてます。
昨年は銀座のいいお店を紹介していただきありがとうございました。
OL業に専念されるとうことで、何となく寂しい感じもします。
またいろいろお話できるといいですね。
お局パワー、今年も炸裂させてください。

karubi
by karubi (2009-01-01 01:20) 

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