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侍ジャパンの次はサムライ札、これが日本を救う。 [BOOKS]

IMG_0063.JPG日銀の短観が発表されたが、予想通り、景気は最悪というものだった。今後のことについては、年前半は厳しい状況が続くが、年後半は明るさも見えてくるのではないか、そんな予想というよりそうなってほしいという願いのようなものになっていた。景気浮揚策の決め手は何なのか、誰もわからないのかもしれないが、今日の産経は、政府紙幣の発行を改めて主張する記事を掲載した。

WBCで優勝した「侍ジャパン」にちなみ、「サムライ札」という紙幣を政府は発行したらどうか、それが産経の提案だ。以前私も、政府紙幣の発行を思い切ってやってみたらと書いたが、悪性インフレになるのではないかという疑問に対して記事は、アメリカや明治時代の日本の例を検証し、あまり気にする必要はない、デメリットを大きく上回るメリットがあるとして、「サムライ札」発行の意義を強調している。百年に一度が二百年に一度かは知らないが、とにかくみんなお金のことで相当の苦労しているのは事実なのであるから、「サムライ札」、やってみたらどうか。

さて、先日、徳島出身の会社OBと話をしていたら、四国は四つしか県がないが、高知の人は他の三県の人と明らかに違うと言っていた。どう違うのかというと、一言で言えば、負けん気が強い、権力にこびへつらわない、ということらしい。その高知出身の漫画家、西原理恵子さんが著した『この世で一番大事な「カネ」の話』は面白い。

人生は金ではない、と理想論を掲げるわけでなく、かといって、人生は金だ、そう割り切ることもしない。西原さんのカネに対する基本スタンスはそういうことではないかと私は理解した。高知の小さな貧しい漁師町で育った西原さんは、貧乏の悲惨さを目の当たりにする。家庭ではささいなことでケンカになったり、子供たちは不良になって社会からドロップアウトしたり、町には暴力が絶えなかったり、社会が歪む。西原さんは、貧乏は病気である、それも治ることのない不治の病だと話す。

持ち前のガッツで自分の漫画を自ら売り込み、24歳にして漫画家としてデヴューする西原さんであるが、「彼女にはもともと才能があったから」と思う人がいるかもしれないが、彼女によれば、才能というのは天賦のものではなく、選り好みせずに仕事をこなしているうちに、自分の力が出せる仕事を周囲が自然と教えてくれるようになる、そういうものではないかと言っている。ちなみに、彼女の最初の仕事はエロ本の挿絵だった。

自分に向いた仕事なんて最初からあるわけではなく、与えられた仕事を淡々とこなしていくうちに、自分の力が発揮できる仕事が見つかってくる。今日、私の会社にも新入社員が2名入社したが、彼らにはこの言葉を贈りたいと私は思う。

貧乏でお金がなくなると、人は追い詰められ、自ら命を落とすことだってある、そう西原さんは書いているが、今の世の中、自ら命を落とすだけではなく、自分以外の人間の命をも脅かす事件も多発している。金がすべてではないと私も思うが、貧困者をいつまでも放置すると社会が暗くなり、犯罪も多発する。サムライ札でも何でも発行して景気を回復させ、みんなが少しずつ豊かになるようにしないと、社会がいつまでもいびつになってしまう。

さて、今日は札幌。ススキノ(写真)で一杯やった。飲んで飲んで、死にそうだ。本当にいつか倒れそうだ。

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