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地震、台風、火事、オヤジ、アマルフィにはありません。

costa%20amalfitana.jpg織田裕二と天海祐希が出演する映画「アマルフィ 女神の報酬」の「アマルフィ」とは、世界一美しいと言われるイタリアのユネスコ世界遺産「アマルフィ海岸」(写真)であることを初めて知った。地中海に面したこの海岸は、鋭く切り立った断崖とエメラルドの海が絶妙に入り組んでいて、見事な自然美を創り出していた。神が創造した雄大な自然美に感動しながら、一方で、この辺りは自然災害とはきっと無縁なのだろうと思った。

その点、日本は自然災害の多い国だ。地震、火山噴火、台風、雪害のほか、最近では「ゲリラ豪雨」による土砂崩れが人命を奪う事態も増えている。驚くなかれ、日本は世界の活火山の約1割が集中する火山国であり、また、マグニチュード6以上の大地震の約2割がここ日本で起きている。こういう世界でも稀な厳しい自然条件のなかで我々日本人は生きているのである。

今から2年前、新潟県中越沖地震が発生し、東京電力の柏崎刈羽原子力発電所のすべての原子炉が停止し、放射性物質の漏えいも一部確認された。地震国日本にはそこら中に活断層が走っているわけだから、冷静に考えてみれば、日本で原子力発言所を建設すること自体がそもそもリスキーなことなのである。その上、日本人には原子力アレルギーがいまだにDNAのように残っているわけだから、これらのことから考えると、日本で原子力発電所が今後増えていく可能性は極めて小さいと、私は考えている。

余談であるが、田中角栄元首相は今の新潟県柏崎市で生まれている。「雪国と都会の格差」を解消するため、関越自動車道や上越新幹線を誘致したことはよく知られているが、その他にも、新潟の豪雪地帯が冬孤立しないようにいくつかトンネルを整備している。そしてもちろん、柏崎刈羽原子力発電所の誘致も彼の手によるものである。

まあ、いろいろあるが、地震あり、台風あり、豪雪あり、ゲリラ豪雨ありの三重苦、四重苦の自然条件のなかにあって、日本人は創意と工夫を凝らして世界第二位のGDP(国内総生産)を誇っているわけだから、大した民族なのである。

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