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A感覚、V感覚、そこに酒があるから酒を飲む。 [新宿]

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♪ 酒は飲め飲め飲むならば 日の本一のこの槍を
 飲み取るほどに飲むならば これぞまことの黒田武士

ご存知、民謡「黒田節」である。酒の歌と言うと河島英五「酒と泪と男と女」をすぐ思い浮かべるが、古いところではこの「黒田節」が代表選手であろう。

昨夜、会社の同僚6名で忘年会をやった。私も含め全員が呑み助で、飲むほどにボルテージが上がり、談論風発、喧々諤々、実に楽しい酒だった。酒を楽しむコツは、気の合う仲間と飲むこと、そしてもう一つは、酒を飲める仲間と飲むことだと思う。

『作家の酒』という本がある。井伏鱒二、山口瞳、池波正太郎、山田風太郎など酒を心から愛した作家26名の酒に関するエピソードなどが紹介されている。世の中には凄い人がいるものだが、詩人、田村隆一の飲み方は半端ではない。体調のいいときは毎朝ステーキと赤ワインをグラスで3杯飲む。午後からはウイスキーの水割りを際限なく飲み続け、夕食のときは冷酒にスイッチ。要するに、起きてから寝るまでずっと飲んでいるのである。死の直前、冷酒を一合飲んで彼は静かに息を引き取ったそうである。

A感覚、V感覚で有名な作家、稲垣足穂は、風呂帰りに近くの酒屋で酒を飲み、体調のいいときはウイスキーの大瓶を1本空けたというから尋常ではない。彼の酒を飲む姿を思い出して娘は「登山家が山に登るのはそこに山があるから、そんな感じで父は酒を飲んでいた」と述懐している。「そこに酒があるから酒を飲んだ」、そういうことだろうか。

ということで、今夜は築地で大切なお客様と水だきで忘年会をやった。先方もよく飲むので、私も負けずに飲んだら少しフラフラしてきた。お客さんと一緒に飲む酒はどうしても気を遣い、正直言うとあまり楽しくない。やはり酒は気心の知れた仲間と一緒に飲むに限る。築地を後にして、私は一人新宿に移動(写真)。区役所通りの台湾パブで一人盛り上がる。来年2月、台湾に旅行することにした。

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