SSブログ

コーヒー一杯3億円、怖い国には気をつけましょう。 [銀座]

IMG_0425.JPG私がクルマの免許を取ったのは大学3年生のときだから、今から30年近く前のことだ。路上試験は今でもよく覚えているが真冬で、深く降り積もった雪のせいで横断歩道の前の停止線は全く見えない状況だった。そんなことも幸いしてか、路上が不得手だった私も3回目くらいの試験で合格することができた。

試験教官がそのときに言った「学生さん、自動車というのは世の中で一番の贅沢品だよ。」という言葉を今でも忘れない。運動神経が鈍く、運転が下手な私に対し教官は「君は運転に向いていない。だから自動車には乗らないほうがいいよ。」とその言葉は暗に説いているようにそのときの私には思えたからだ。

世界一の自動車メーカー、トヨタが試練にさらされている。アメリカや日本で、リコール問題やブレーキの不具合に関する苦情問題が起きている。ブレーキの不具合を原因にした事故もすでに発生しているという。月並みな言葉で恐縮だが、世の中で一番の贅沢品が「走る凶器」と化したわけだ。

訴訟社会アメリカでは、不具合を承知していながらトヨタは適切な処置を怠ってきたとして、トヨタを相手取り集団訴訟をする動きが広がっているという。このニュースを知ったとき私は直感的に「ひょっとしたらトヨタは危ない」と思った。今から18年前、老女がマクドナルドで買ったコーヒーをこぼして火傷を負ったのはコーヒーが高温過ぎたせいだとして、マクドナルドを被告とした裁判がアメリカで起こされた。判決は、マクドナルドに対して3億円の損害賠償金の支払いを命じるものだった(最終的には数千万円の支払いで和解した)。アメリカという国は怖い、そう感じさせる裁判だった。

ガソリン価格が急騰した一昨年、クルマを乗る人が減る現象が起きた。それによって何か不都合な事態が生じたのかといえば、何も生じなかった。これは、クルマ社会がピークを過ぎていることを示唆する出来事であったし、トヨタをめぐる今回の一連のことは、そのことをさらに印象付ける出来事であるような気がする。

さて、昨夜は銀座で痛飲。実は今日の記事は昨日更新しようと準備していたものだが、いつものように午前様になったので今日になりました。写真は数日前に撮った和光です。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。