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インフレ社会の心構え、楽しいこと「大人バージョン」で。 [銀座]

IMG_0347.JPG昨日の記事ではないが、無性に鰻が食べたくなって今日の夕方、銀座8丁目のとある鰻屋に行った。いつものうな重を注文しようと思い念のためにメニューを開いてみたら、以前に比べて明らかに高くなっている。随分久しぶりだったせいもあるかもしれないが、それにしても2割近く値上がりしている。この値上げ幅はどうみても尋常ではない。銀座だからこの位は大したことはないと思っているのかどうかは知らないが、2割というのはいかにも上げ過ぎではないだろうか。

「ミルキーはママの味」。誰でも知っているこのフレーズ。ペコちゃんの不二家が売っている主力商品「ミルキー」の宣伝コピーだ。その「ミルキー」が来月から値上げされることになった。といっても価格は据え置いて、容量を減らす「実質値上げ」の形をとる。「ミルキー」以外にも値上げが続く。漁獲量制限に伴うすり身価格の高騰を受け、ちくわなどの練り製品が上がる。食用油の値上げの影響でキューピーなどのマヨネーズが値上がりする。電気料金、ガス料金といった生活インフラに係る料金も値上げだ。要するに、身の回りのモノの価格が全体的に上がってしまうということになりそうなのだ。

景気の減速感が増していて、企業業績も落ち込み始めている。その結果、一部優良企業を除いて社員の給料のほうはさっぱり上がらない。そうなると実質所得は目減りして生活が苦しくなる。なんとなく暗い話になってしまうが、ここは一つ発想の転換というか、心構えを変えてみる必要があるのではないかと思う。

先週、日産社長のカルロス・ゴーン氏が「業界のリーダー」、つまりトヨタに自家用車の値上げをするよう迫る発言をした。トヨタが値上げすれば、日産もホンダも追随して値上げをするという魂胆だ。ご存知のように、自動車というのは鉄の塊のようなものであるから、鉄鋼材価格の高騰は相当なコストアップになっているはずだ。普通であれば、コストアップがあっても販売価格には影響させないように努力するのが経営者の務めということになるが、どうやらゴーン氏の考え方はそうではなく、鉄や原油の価格がここまで上がってしまえば、販売価格を上げることは仕方のないこと、いやむしろ当然のことという欧米人的な割り切り論理さえ垣間見えてくる。

この発言の翌日だったと思うが、トヨタが自動車の販売価格を1~3%値上げするという話が出てきた。どうも「出来レース」の感もあるが、いずれにしろ私はゴーン発言をきっかけに、日本人は心構えを変えるべきではないかと私は思うようになった。その心構えとは、少し位物価が上がってもジタバタしないということだ。そして、お金を使わないで楽しめることを探すことだ。唐突ですが、みなさんの学生時代を思い起こしてもらいたい。その頃今のようにお金ありましたか。いや、みんな貧乏でしたよね。合コンなんて、一人2千円くらいの予算でしたよね。でも、知的好奇心を持って一生懸命本を読んだり、友人たちと夜を徹して議論したり、仲間とたまに小旅行したり、とても充実していませんでしたか。そういう楽しみ方の「大人バージョン」を見つけることがインフレ社会を生きる術のような気がするのです。

なかなか生活のレベルは落とせないという人がいるかもしれませんが、こういう世の中ですから、少しは生活のレベルが落ちることは仕方ないではないですか。その分、「大人バージョン」の楽しいことをたくさん見つけて、乗り切ろうではありませんか。ハッキリ言いますが、インフレ社会はリッチな人たちには影響がありません。レギュラーガソリンが200円になっても痛くも痒くもないのです。大変なのは、我々庶民、大衆なのです。生活の知恵というのは、リッチな人からは生まれません。我々が必要に迫られて生まれてくるものです。「必要は発明の母です」。

今日は何となく変な展開になりましたが、結論は、鰻が高くなっても、ミルキーが高くなっても、ジタバタしない、楽しいことをたくさん見つけて元気に頑張ろうということです。

写真は、今日の銀座不二家。

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