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世のため、不健康になって70歳で死にましょう。 [新宿]

DSC_0045.JPG日曜日、雨はやんで晴天になったが風が強かった。写真は新宿西口駅すぐそばにオープンしたユニクロ。都内最大規模の店舗だそうだ。以前は家電量販店のさくらやだったが、小田急ハルクに入っているビックカメラに競り負けて撤退した。新宿駅隣接という好立地だから地代も相当のものだと思うが、それでも儲かるのだから東京の購買力は並のものではないのである。

日曜日なので楽しい話かエロ話でも書けばよいのだが、少し暗めの話題になることをご容赦願いたい。既報のとおり、タレントの清水由貴子さんが母親の介護に疲れ、父が眠る墓の前で自殺した。いろいろな見方があるのかもしれないが、痛ましい話であることには誰も異論がないと思う。母親思いの清水さんは献身的に母の介護にあたっていたという。想像するに、人に言えない苦しいことがたくさんあったに違いない。親を思う気持ちが強ければ強いほど、清水さんのように悲惨な結末を迎えざるを得なくなるという、何ともやり切れない構図が今の日本にはある。

年金はなぜ今問題なのか。介護保険制度がなぜ導入されたのか。これらの質問に対する答えは共通していて、それは高齢化社会と少子化社会の定着である。高齢化社会の定着は、正確には高齢化社会の進行と言うべきなのかもしれない。このまま国民の健康志向と医療技術の進歩が続けば、ひょっとしたら日本人の平均余命は5年後位には90歳くらいになるかもしれない(女性の平均余命はすでに86歳である)。昔は人生50年といったわけだから、その倍近くになろうとしているわけだ。これは良いことというよりは、むしろ憂慮すべきことのような気が私はする。

どうすれば少子化が防げるのか。年金問題がある(保険料のアップと将来年金が十分貰えるのかという不安)、介護保険料は負担しなければならない(もうしばらくすると多分、20歳以上の男女から保険料が徴収されるようになると思う)、不景気で年収は減る、生活は苦しい、こんな暗く先の見えない世の中で子供なんか作れない、そう思うのは極めて普通の感性だろうと思う。あまりカネ、カネと言いたくないが、現実に目を向けると、どうしてもカネの話になってしまう。以前にも私は書いたが、財源問題は置くとして、少子化対策の決め手はやはり教育費負担の低減ではないかと思う。例えば、小学校、中学校の義務教育期間にかかる費用はすべて無料にするというアイディアだ。

さて、清水さんの話のほうに少し軌道修正するが、年を取るとどうしても介護が必要になってくる。清水さんの母親は84歳で車いす、介護が必要な状態だった。母親思いの清水さんは少しでも長生きしてほしいと願いながら懸命に母親の介護に当たったに違いない。

先日も書いたことで、誤解を生む発言かもしれないが、人間はどうも長生きし過ぎなのではないだろうか。長生きすることは無条件に良いことだと信じて私たちは日常生活を送っている。だが、冷静に考えてみると、そのことが結局は社会の人口構成のバランスをいびつにし、結果、年金問題、介護問題、少子化問題、将来への不安問題などを引き起こし、自分自身の首を絞める格好になっているのではないだろうか。70歳くらいで人間は死ぬ、そういう社会になると世の中全体が上手く回って行くような気がするが、では具体的にどうすればよいのかと聞かれても私には妙案はない。

ただ、私が個人的に出来ることがあるとすれば、健康志向を捨て(もともとないが)、不健康になってさっさと適当な歳で死ぬ、そういうことかもしれない。

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