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今までもこれからも、世の中はジェラシーがいっぱい。 [芸術]

520.jpg 7月3日から東京国立近代美術館でゴーギャン展が開催される。彼の代表作とされる「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」(写真)が日本で初めて公開される。ゴーギャンといえば常夏の楽園タヒチである。そこで、どのくらい常夏なのかをタヒチ観光局のHPで調べてみたら、一年を通して最高気温が25度~30度であることがわかった。ここからは想像でしかないが、タヒチの夏シーズンである11月~3月と(タヒチは南半球にあるためこの時期が夏になる)、東京の夏シーズンである6月~9月とを比較してみたら、東京のほうが断然暑く、不快であるに違いない。

さて、明日からクールビズが始まる。環境省の呼びかけでクールビズがスタートしたのが今から5年前。東京でもかなり浸透してきたと思うが、大手企業の一部ではいまだに本格導入していないところもある(金融関係の企業に多いように思う)。こういう運動は「全員参加」「トップが範を示すこと」が肝要であるから、「わが社はやらない」「部長の私は個人的にやらない」というのは協調性を欠くことになる。某大手証券会社の担当者は、クールビズにもかかわらず部長が毎日ネクタイを締めてくるので、部下もそうせざるを得ないと嘆いていた。世界的に見ても高温多湿な日本の夏。もう何度も書いたが、クールビズに日本版アロハシャツを導入して、快適に夏を過ごしたらどうだろうか。

たまに政治の話でも。今月27日、麻生総理と民主党・鳩山代表による初めての党首討論が行われた。具体性に乏しく、党首討論の評価はイマイチのようだが、なかでも、鳩山代表が目指す「友愛社会」というのは私もよくわからない。彼はこう言っている。「私は友愛社会を建設する。これは古いが新しいテーマ。いま、社会における絆が切れてしまった。愛、絆のある社会、幸せのある社会、他人の幸せを自分の幸せと思える社会を創りたい。現在は、相手の幸せを妬み、不幸を喜んでいる社会。どうしてこうなってしまったのか。」。

この発言の後麻生総理も指摘したが、この発言はまず抽象的である。どうやったら鳩山代表の目指す友愛社会が出来るのか、それを説明する必要があると思うが、残念ながら何の説明もない。それよりも私がわからないのは、「他人の幸せを自分の幸せと思える社会」なんてどうやったら出来るのだろうか、ハッキリ言わせてもらえば、そんな社会はどう逆立ちしたって出来ない、私はそう思う。識者が指摘するように、他人の幸せ、栄光を妬む心、つまり嫉妬心が世界の歴史を作ってきた。それは世界を動かしてきた大人物ばかりではなく、大衆のレベルにおいても同じことだったのだ。「現在は、相手の幸せを妬み、不幸を喜んでいる社会。どうしてこうなってしまったのか。」と言うが、これは今に始まったことではなく、太古からそうであったのだし、これからも変わらないのである。別に、自民党や麻生総理がそうしたわけではない。

「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」。芸術や文学のテーマがこのタイトルに集約されているように私は思う。作品もいいが、タイトルはそれ以上に素晴らしい。鳩山さんは政治ではなく、こちらの分野のほうで活躍できそうな気がする。

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