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よそ見をしないで、テレビが消えてしまいます。 [時事]

DSC_0168.JPG昨日から幕張で、シーテックと呼ばれる国内最大のデジタル家電展示会が行われている。今年の目玉は、3D(3次元)映像に対応した薄型テレビなのだそうだ。専用のメガネをかけて観るらしいが、私のようにもともとメガネをかけている人は、その上から専用メガネをかけるのだろうか。そこまでして3D映像を観たいとは思わないので、私の勘であるが、このテレビは多分普及しないと思う。

シーテックで日立が、よそ見をすると自動で映像がオフになる省エネ技術を駆使したテレビを出品したという。ここまでくると、もういい加減にしてくださいと言いたくなる。トイレに立った瞬間映像が消え、戻ってきてテレビの前に座ると再び映像が現れる、そんなことが可能になるのかもしれないが、そこまでのことをテレビを観る人は求めてないと思う。これもまたボツになる可能性が高いと思う。

さて、一昨日、今年のノーベル医学生理学賞がアメリカ人研究者3人に授与されることが決まった。3氏は、DNAに関する画期的な事実を解明し、そのことが老化防止やがんの解明に役立つことが評価されたという。素人にはなんのことかさっぱりわからないが、とにかく立派な研究らしい。

DNAは遺伝子、すなわち生命の秘密の部分である。その秘密の部分を解き明かしていくと、老化防止やがんの解明に役立つということなのかもしれないが、素人の私からすると、秘密の部分は秘密の部分として、そっとしておけばいいじゃないか、そう思う。年を取れば自然と老化する、老化をなんとか防止してほしいと私は願ったことはない。いつまでも若くいたいというのは人情かもしれないが、あまり無理をせず自然体でいけばいいのではないか。

がんの解明とはすなわち生命を長らえることだと思うが、人間が長生きする社会は多くの人にとって決して幸福なことではないと思う。三丁目の夕日の時代のように、高度経済成長で給料がどんどん上がり、平均余命も今に比べて15歳程度短いときであれば、親の面倒を看たうえで子供の生活も確保できたであろう。ところが今のような低成長時代になり、健康志向の高まりとともに長寿社会が加速すると、親の面倒を看るための子供の経済的、精神的負担は計り知れないものがある(年金制度も将来的に頼りにならないし)。

自然に老けて、自然に死んでいく、そういう社会にならないと本当の意味で社会の活力を確保するのは難しいように思う。3Dテレビの話にしろ、老化防止の話にしろ、科学技術の進歩は喜ばしいことなのかもしれないが、よくよく考えてみると、実は人間を不幸な道に追いやっているだけではないのか、そんな気がしてならない。

写真は先週土曜日の上野、アメ横。新しい写真がないので、古い写真でゴメンナサイ。

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