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大連、瀋陽、長春、ハルピン、ちょっと違うんですね。 [新宿]

DSC_0160.JPG先日、ある中国人女性の方から白酒(ばいちゅう)を頂いた。中国に出張したときによく白酒を飲んだという私の話を彼女は覚えていてくれて、旧正月で故郷の瀋陽に帰った際、お土産として買って来てくれたのだ。頂いたのは芽台酒(まおたいしゅ、貴州省)と並び称される白酒の代表銘柄、汾酒(ふんちゅう、山西省)で、滑らかな口当たりが特徴である。

白酒は小麦、米、コウリャンなどを原料に作られる蒸留酒で、アルコール度数は50%~60%と強く、中国では宴席などでよく飲まれるが、実は、中国人でも白酒を飲めない人は結構いるのだ(特に、今の若い人たちは、アルコールの強さと独特の臭いを嫌って飲まない人が多い。)。私が初めて白酒を飲んだのは山東省にある小さな町だった。加減を全く知らず、乾杯、乾杯で調子に乗って一気飲みを続けていたら、気持ち悪くなって何度もトイレで吐いた記憶がある。

さて、冒頭の中国人女性は銀座のバーで知り合った方で、色白の美人さんである。私は若い頃から、銀座、赤坂、新宿にある、中国人女性が多く働くバーに通っている。バーで初めて会った女性には、挨拶代わりに、どちらの出身ですかと聞くことにしているが、長年そういう質問を繰り返してきて、あることに気付いた。

大連、瀋陽、長春、ハルピンという、いわゆる東北三省(遼寧省、吉林省、黒龍江省)出身の女性と、北京、上海など東北三省以外の出身女性とは、なんとなく雰囲気が違うようなことに気付いたのである。何が違うのかは上手く表現できないのだが、誤解を恐れずに言うと、東北三省出身の女性のほうが日本人に近いというか、話していてあまり違和感がないというか、そんな感じなのである。

日頃からそんな思いを持っていたのだが、最新号の雑誌「歴史通」を読んで、私がそう感じていた理由の半分くらいがわかったような気がした。「歴史通」の最新号は「満州国」を特集した。満州は大雑把に言えば、上述した東北三省のあたりを指すが、「史実を見れば、満州は中国と不可分というより、むしろ有史以来満州と中国は万里の長城を境に、相容れない二つの世界」だったらしく、満州と中国は「文化的・政治的に対立・対峙し続けてきた異なる文化圏」だったという。

満州を巡る歴史、満鉄(南満州鉄道)の話など、いろいろ勉強になったが、何と言っても、日本と満州、東北三省とは深い関わりがあったこと、そして、満州は中国とはもともと違う世界だったことがよくわかった。そういえば、大連に何度か行ったとき、日本語を話す女性が多いのに驚いた。日本料理店、カラオケバー、ホテルなど、いたるところで日本語が通じて助かった。北京や上海にも日本語を話す方はもちろんいるが、大連に比べると割合的に少ないと思う。

さて、釧路から東京に戻ってきた。疲れた。といっても仕事の疲れというより、飲み疲れ。それにしても東京は暖かい。なるほど、来週21日は、桜の開花予想日である。写真は、新宿三丁目交差点にある追分だんご。桜餅を買ったのだが、本格的な販売はもう少し先のことらしい。

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