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ネットも怖いが、face to faceも、ちと怖い。 [時事]

IMG_0489.JPG先日テレビを観ていて「へーっ」と思った。多分今話題のツイッターのことだと思うのだが、詳しいことはよく覚えていない。放送内容は大体次のようなものだった。新宿にあるハンバーグ店が客を呼ぶために、ツイッターを利用してランチサービスの宣伝をする。すると、携帯などでそのサービスを知った大食漢の若者などが当日の呼び掛けもかわらず、どんどんお店にやってくる、そんな内容だ。

情報が不特定多数の人たちに瞬時に伝わるネットの威力を改めて知ったわけだが、そのネットをめぐる争いごとについて最高裁は昨日、ある判断を示した。

ラーメンチェーン店の運営会社は「カルト集団」と関係があるかのようにインターネット上のホームページで書いたことは名誉毀損に当たるとして、ある会社員が訴えられた裁判で、ネット上の書き込みでも名誉毀損罪は成立するとする判断を最高裁は示した。第1審は「ネットは利用者が自由に反論でき、信頼性も低い」とし、会社員に無罪を言い渡したが、最高裁は「ネットは他の表現手段と区別する根拠はない」として、会社員を有罪とした。

どう考えても最高裁の判断のほうが真っ当のような気がする。情報の信頼性が高いとか低いとか、情報の受け手はそんなことは容易に判断できない。それはネットに限らず、本でも雑誌でも同じことだろう。問題とすべきは、情報速度と受け手の数だ。例えば、悪い奴がいて、ある会社を潰してやろうと思い立つ。男は「この会社は不渡りを出して潰れるかもしれない。株はすぐ売ったほうがいい。」などとネット上に書き込む。怪情報は株式市場に一気に伝わり、不安に思った個人株主などが投売りする。売りが売りを呼び、その会社の株価は暴落。会社の信用力は落ち、場合によっては倒産という事態だったあり得るのである。

「ネットは他の表現手段と区別する」必要がないどころか、一歩も二歩も他の表現手段の先を行っているものであり、もし悪用されれば、表現手段のなかで最も鋭い「凶器」となり得るものである。そうならないようにいろいろな規制をかける動きもあるが、なかなか難しいだろうと思う。なぜなら、ネットは他の表現方法に比べて圧倒的に便利であり、簡単だからである。お金がそうなくてもネットは使えるし、場所を選ばず、文才がなくてもそこそこ文章が書けてしまう。要するに、誰でも参加できる表現ワールドがネットなのだ。

ネットは進化こそすれ、後退するすることは決してないだろう。法律家を悩ます問題は今後ますます増えていくに違いない。

さて、札幌に来ている。寒い。風邪気味で、北風がいっそう寒く感じる。今日はこれから支店の女性陣7名とススキノで飲み会をやる。きっといろいろな話を聞かされるに違いない。ネットの世界にはない膝付き合わせたface to faceの世界。ネットも怖いが、face to faceも結構怖い。

写真は旧道庁赤レンガ。今日は小雪が舞っています。

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