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新宿飲んだくれ、これが私の生きる道。 [新宿]

IMG_0500.JPG昨日、久しぶりに新宿ゴールデン街ではじけた。この2月までゴールデン街で働いていて今は近くのバーのオーナーになった女性Aさんと、来週、ゴールデン街でお店をオープンする女性Bさんの3人で、新宿三丁目の洋風居酒屋「どん底」(写真)で絶品ミックスピザなどを食べ、まずはAさんのお店に行った。我々3人の共通点はなんといっても食いしん坊、そして酒好きということである。

Aさんのお店を後にして、私とBさんはゴールデン街に移動。このところご無沙汰していたあるお店でジャックダニエルのソーダ割り(角のソーダ割りは月並みなので)をガブ飲みし、瓶ビールをラッパ飲みする名物ママさんとCDに合わせて80年代の懐メロを絶叫しながら歌いまくった。すでにへべれけ状態だったが、それからもう2軒ハシゴして、ようやく家に辿りついたのは午前2時過ぎだった。

こんな生活を年がら年中しているので、身体の手入れも必要と思いたまにマッサージを受けに行く。なかでも気に入っているのがタイ古式マッサージである。タイ古式マッサージのお店は池袋、大久保、新宿あたりに多いが、従業員はほとんどがタイ人で、私が感じるタイ人のイメージは、とても穏やかで明るく、そして争いごとを好まない、そういうものなのだが、本国タイでは今、そうも言っていられない状況が続いている。

現政権と前政権の支持者などが鋭く対立し、首都バンコクでは非常事態宣言が発令された。前首相タクシン氏を支持するグループのデモ隊と武装した軍部の衝突をテレビで見ていると、これが敬虔な仏教国タイでの出来事かと目を疑いたくなる。この騒動に巻き込まれ、日本人カメラマンが死亡したというニュースも今日流れた。

首都東京でデモ隊と警察が衝突するという光景は、多分、70年安保が最後ではないだろうか。私の予感だが、このような光景は今後日本ではまず起こらないのではないかと思う。何故か。それは一言で言えば、政治、宗教に対して日本人は無関心だからである。そしてこの無関心を起こさせているものは、楽観的、という日本人の性格にあると思う。例えば、民主党政権が次々と公約を破っても、誰一人顔を真っ赤にして真剣に怒らないし、デモ一つ起きない。なるようになるさ、正直言ってこの程度の気持ちしか持っていない日本人が多数なのではないだろうか。

宗教に対して無関心という表現は正確ではないかもしれないが、一部の人を除き、特定の宗教を生きていくうえでの拠り所にしている日本人はほとんでいないのではないだろうか。今の若者に聞いてみるといい。あなたの信仰している宗教は何ですかと。ほとんどの若者は、特にありません、そう答えるだろう。なぜなら、宗教に拠らなくても、今の日本ではなんとか生きていく術(すべ)があるからで、精神世界のことよりも、現実をどう生きるかにしか関心が無いのである。

このことが人間として幸せなことなのか、それとも不幸なことなのか、いろいろ評価があるかもしれないが、過激なことを好まない私は「これが日本の生きる道」として、悪いことではないと思う。タイ、韓国では大規模なデモが頻繁に起こるし、中国では見せしめとしか思えない日本人死刑囚の死刑が執行させる。こういう過激なことは私のみならず、多くの日本人が嫌うことだ。そして、こういう過激なことが日本では起こらない大きな理由の一つが、皮肉にも、日本人の政治的無関心、宗教的無関心にあるのではないかと感じる。

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コメント 2

新宿鮫

はじめまして。
新宿の話、興味深く読ませてもらっています。
「どん底」、私も知ってます。ピザ、美味しいですよね。
これからも新宿情報、楽しみにしています。
by 新宿鮫 (2010-04-12 13:36) 

karubi

新宿鮫さん、コメントありがとうございます。
私の駄文にお付き合いいただき、感謝いたします。
新宿は奥が深く、まだまだ知らない世界があるので、
好奇心を持って探検し、また報告させて頂きます。

karubi

by karubi (2010-04-12 14:55) 

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