ポルノ規制、オーストラリアセックス党、支持です。 [芸術]
今の会社に入社して3年目のときに、私は生まれて初めて海外に行った。会社の語学研修を利用してオーストラリア第二の都市、ブリスベンに3か月滞在したのだ。午前中は大学に行って勉強し、午後からはほとんどフリーで自由行動だったので、たっぷりと社会勉強させてもらった。今考えると、会社のほうもその頃はかなり余裕があったのだ。
ブリスベンの近くにゴールドコーストというオーストラリアを代表する海浜観光地があり、研修期間中に私も何度か訪れた。ここにはカジノがあって、好奇心旺盛な私は短パンにビーチサンダルという軽装で勇躍乗り込んだのであるが、服装コードにひっかかって一旦は係りの人に入場を断られてしまった。でも、はるばる日本から来たのだからとか、いろいろ説得して、結局入れてもらうことが出来た。
ビキナーズラックでそのときの私はついていた。面白いようにゲームに勝つ私に「あなたはどこから来たの?」と話しかけてきたイギリス人老夫婦もいた。でも、欲をかいてはいけないと思い、そこそこ儲けた時点でそのカジノを後にして、近くのホテルにチェックした。私にはそのホテルで楽しみにしていることが一つあった。それは、部屋でエロ映画を観ることだった。
私は当然、ハードコアの映画を観られると思っていた。でも、見えそうで見えない、そんなセックスシーンが延々と続き、私は完全に欲求不満状態になった。その後ブリスベンに戻っていろいろと聞き込みをしてみたら、どうやらオーストラリアではハードコアの映画は厳しく規制されていて、一般には観られないことが判った。
それでもなかなか諦め切れない私は、市内のビデオ店で買ったポルノ映画のビデオ(当時はまだDVDが普及していなかった)をスーツケースに入れて帰国した。実は帰国間際に立ち寄ったそのビデオ店の店員から「オーストラリアと日本ではビデオの規格が異なるので、このビデオを買っても日本では観られない」と説明を受けていたのであるが、自ら確かめないと納得できない私は店員のアドバイスを無視して日本に持ち帰ったのだ。でも、結果はその店員の言うとおり、日本のビデオデッキでは再生することができなかった。
前置きが長くなったが、ポルノに対する規制が比較的強いオーストラリアで、入国の際に「あなたはポルノを所持していますか」という質問に回答することが義務付けられた。ポルノと言えば一般的には雑誌であるが、ご承知のとおり今は、パソコンや携帯に写真や動画を保存されていることが多い。ところで、この措置の目指すところは、児童ポルノなどの違法ポルノなどを水際で食い止めることだそうだ。
この措置に対しTHE AUSTRALIAN SEX PARTY(オーストラリアセックス党)が、オーストラリアを訪問する人たちのパソコンや携帯の中を覗き込むことを可能にする「ゾッとするようなプライバシーの侵害」として反発している。参考のためにオーストラリアセックス党のホームページを調べたら、この党はポルノに対する規制(CENSORSHIP)に対し何でもかんでも反対するという方針ではなく、プライベートな性の部分と、それ以外の性の部分の区分とバランスを図ることを党の基本方針としていて、児童に対する性教育の実施なども訴えている。
さて、今どき、ポルノ雑誌を機内に持ち込む人なんていないと思う。問題となるのはやはり、パソコン、携帯ではないだろうか。ここで質問。オーストラリアに出張する際、あなたのパソコンに、ハードコアの動画が入っていて、パソコンを起動するといつでもその動画を観ることができる。また、あなたの携帯には、彼女のあらわな全裸写真が保存されている、とする。そのとき、オーストラリアの入国審査官から「あなたはポルノを持っていますか」と尋ねられたとき、あなたはどう答えるだろうか。イエス、それともノー?
私ならハッキリ、ノーと答える。もしイエスと答えたら、多分、パソコンと携帯は税関に没収されるに違いない。今回の措置についてはいろいろ議論のあるところだと思うが、いつも言うように、酒、タバコ、性という、人間の本能に根ざした「嗜好品」については、あまり厳しく規制をかけるとかえって世の中がおかしくなってしまう。その代表的な実例は、アメリカの禁酒法の失敗であろう。
今回の措置に対しては、私はなんとなくオーストラリアセックス党の意見に賛成したいところである(入党してみようかな?)。
写真は、集団ヌード写真家として有名なスペンサー・チューニック氏が今年3月、オーストラリア・シドニーのオペラハウスで撮った集団ヌード写真。見事な芸術作品だと思うが、これを当局はどうして取り締まらなかったのだろうか。
ブリスベンの近くにゴールドコーストというオーストラリアを代表する海浜観光地があり、研修期間中に私も何度か訪れた。ここにはカジノがあって、好奇心旺盛な私は短パンにビーチサンダルという軽装で勇躍乗り込んだのであるが、服装コードにひっかかって一旦は係りの人に入場を断られてしまった。でも、はるばる日本から来たのだからとか、いろいろ説得して、結局入れてもらうことが出来た。
ビキナーズラックでそのときの私はついていた。面白いようにゲームに勝つ私に「あなたはどこから来たの?」と話しかけてきたイギリス人老夫婦もいた。でも、欲をかいてはいけないと思い、そこそこ儲けた時点でそのカジノを後にして、近くのホテルにチェックした。私にはそのホテルで楽しみにしていることが一つあった。それは、部屋でエロ映画を観ることだった。
私は当然、ハードコアの映画を観られると思っていた。でも、見えそうで見えない、そんなセックスシーンが延々と続き、私は完全に欲求不満状態になった。その後ブリスベンに戻っていろいろと聞き込みをしてみたら、どうやらオーストラリアではハードコアの映画は厳しく規制されていて、一般には観られないことが判った。
それでもなかなか諦め切れない私は、市内のビデオ店で買ったポルノ映画のビデオ(当時はまだDVDが普及していなかった)をスーツケースに入れて帰国した。実は帰国間際に立ち寄ったそのビデオ店の店員から「オーストラリアと日本ではビデオの規格が異なるので、このビデオを買っても日本では観られない」と説明を受けていたのであるが、自ら確かめないと納得できない私は店員のアドバイスを無視して日本に持ち帰ったのだ。でも、結果はその店員の言うとおり、日本のビデオデッキでは再生することができなかった。
前置きが長くなったが、ポルノに対する規制が比較的強いオーストラリアで、入国の際に「あなたはポルノを所持していますか」という質問に回答することが義務付けられた。ポルノと言えば一般的には雑誌であるが、ご承知のとおり今は、パソコンや携帯に写真や動画を保存されていることが多い。ところで、この措置の目指すところは、児童ポルノなどの違法ポルノなどを水際で食い止めることだそうだ。
この措置に対しTHE AUSTRALIAN SEX PARTY(オーストラリアセックス党)が、オーストラリアを訪問する人たちのパソコンや携帯の中を覗き込むことを可能にする「ゾッとするようなプライバシーの侵害」として反発している。参考のためにオーストラリアセックス党のホームページを調べたら、この党はポルノに対する規制(CENSORSHIP)に対し何でもかんでも反対するという方針ではなく、プライベートな性の部分と、それ以外の性の部分の区分とバランスを図ることを党の基本方針としていて、児童に対する性教育の実施なども訴えている。
さて、今どき、ポルノ雑誌を機内に持ち込む人なんていないと思う。問題となるのはやはり、パソコン、携帯ではないだろうか。ここで質問。オーストラリアに出張する際、あなたのパソコンに、ハードコアの動画が入っていて、パソコンを起動するといつでもその動画を観ることができる。また、あなたの携帯には、彼女のあらわな全裸写真が保存されている、とする。そのとき、オーストラリアの入国審査官から「あなたはポルノを持っていますか」と尋ねられたとき、あなたはどう答えるだろうか。イエス、それともノー?
私ならハッキリ、ノーと答える。もしイエスと答えたら、多分、パソコンと携帯は税関に没収されるに違いない。今回の措置についてはいろいろ議論のあるところだと思うが、いつも言うように、酒、タバコ、性という、人間の本能に根ざした「嗜好品」については、あまり厳しく規制をかけるとかえって世の中がおかしくなってしまう。その代表的な実例は、アメリカの禁酒法の失敗であろう。
今回の措置に対しては、私はなんとなくオーストラリアセックス党の意見に賛成したいところである(入党してみようかな?)。
写真は、集団ヌード写真家として有名なスペンサー・チューニック氏が今年3月、オーストラリア・シドニーのオペラハウスで撮った集団ヌード写真。見事な芸術作品だと思うが、これを当局はどうして取り締まらなかったのだろうか。
2010-05-23 14:59
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