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チャイナドレスの小姐、あなたは「あの世」を信じますか? [上野・浅草]

IMG_0038.JPG浅田次郎さんに『椿課長の七日間』という小説がある。脳溢血で急死した46歳の椿課長が、冥土の世界から3日間だけ別の人間に姿を変えて現世に戻ることを許可されるのだが、現世に改めて戻ってみると、妻の不倫、同期入社した女性の椿課長に対する思いなど、生きていたときには知らなかった重要事実を次々と知ることになる、そういう話だ。

この小説はいろいろなことを考えさせてくれる。「あの世」の存在。輪廻転生。何でも知りたがる人間の本能、等々。私は現実的、即物的人間なので、「あの世」があるということを信じていない(というより「知らない」と表現した方が正確かも。)。輪廻転生は、人間は「この世」で死んでも「あの世」ではよみがえる、人間は不滅なのだという仏教の考え方であるが、そもそも「あの世」の存在を私は信じていないので、輪廻転生もあるとは思っていない。

人間は何でもかんでも知りたがものだ。妻が不倫していたことだけでもショックなのに、不倫相手が椿課長の部下だったのだから、椿課長は愕然としたに違いない。この話の教訓は、あまり人のことは知りたがらないこと、人にはいろいろ事情があるから(不倫自体は決して好ましいことではないが)、そういうことだと思う。

さて、カンヌ映画祭最高賞に、「ブンミおじさん」というタイ作品が選ばれた。毎日新聞によると、「死亡した妻が病気で死期の近い夫の元に戻ってきたり、長い間失踪していた息子が猿人になって現れたりする、奇怪な物語」だそうで、この映画のタイ人監督は、「多くのタイ人は亡霊の存在を信じている。魂の輪廻は人や植物、動物や霊の間にあり、この物語はそうした境界を取り除いて生と死を表現した」とコメントしている。

どんな映画なのか興味があるが、『椿課長の七日間』と重なる部分もあるような気がする。ただ、この監督のほうは明確に霊の存在、輪廻転生を認めている。思うに、日本人も霊とか輪廻転生を信じている人は多いような気がする。そういえば、一神教であるキリスト教も、霊は永遠の存在だとしている。しかしながら私は単純人間で、死ねばすべてが終わり、そう考えるので、霊の存在はないと思っている。みなさんは、如何でしょうか。

さて、今日から「公式」飲み会4レンチャンの第1日目。今日は上野の中華料理店で会食。セクシーチャイナドレスを来た小姐(お嬢さん)が給仕をしてくれて、料金には目の保養代も含まれていたかもしれない。しこたま紹興酒を飲んでペロペロになったので、酔い覚ましにアメ横まで歩いた(写真)。

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