電子書籍、セピア色に変色するかしら? [時事]
私は本好きと言うほどではないが、平均よりは本は読むほうじゃないかと思う。本を読んでいて気になった箇所が出てくると、私はそのページの上の角の部分を三角形に折ることにしている。そうしておくて、後でもう一度確認したいことがあったときにすぐ探せるので、便利なのである。したがって、三角形に折られたページがたくさんある本は、それだけ私にとって新しいこと、参考になることを教えてくれた本ということになるのだ。
実は、私は書棚を一つも持っていない。今のマンションに引っ越してきたときに持ってきた本は松本引越しセンター(その後会社は倒産したが)のダンボール20箱程に入れたままだし、それ以降読んだ本は部屋の片隅に野積みになっている。私は元来無精で、整理整頓の類は下手だし、また、書棚とか、ソファーとか、リビングテーブルとか、そういったインテリアにそもそもあまり興味が無い。
さて、いよいよ今日、アップルコンピューターのアイパッドが日本でも発売された。映画、ゲーム、メール、パソコンなど、なんでももの一台で間に合ってしまう「魔法の箱」だ。なかでも注目されているのが「電子書籍」の機能だと言われている。例えば、これまで書店に行って1冊1000円で買っていた単行本が、今後アイパッドを通して「電子書籍」として購入すると600円で買えてしまう、そういうことになる。
「電子書籍」の利点は安く本が買えるという他に、書棚がいらなくなるということもある。ただ、すべての本が「電子書籍」として読むことができるわけではないから、「紙書籍」が全く無くなるというわけではないが、「電子書籍」として読める本が今後増えていくことだけは確かであろう。
私もブームが少し落ち着いたら、アイパッドを買って「電子書籍」を試してみよと思うが、多分すぐに飽きてしまい、「紙書籍」に回帰するような気がする。「紙書籍」には「電子書籍」には無いいろいろなアナログ的「味」がある。紙の臭い、本によって異なる紙の触感、紐や栞(しおり)の位置で一目でわかる「残量感」、時間をかけて変色した味わい深いセピア色の紙など。また、私のように、ページの角を三角形にって折っておけば、後でもう一度確認したいときにすぐ探すことが出来るのも、「紙書籍」の特徴だ。
「電子書籍」で致命的なことは、アイパッド自体がなくなってしまった、または、壊れてしまったときのことだ。そえなると「書棚」自体が消えて無くなるわけだから、そこに収まっているすべての「電子書籍」も一緒に無くなってしまうのだ。普通の「紙書籍」であれば、単行本一冊、文庫本一冊、どこかで無くしてもまた本屋で買えば済むから、そう騒ぐことはない。
アイパッドの人気を見ていると、アメリカ人(ないしアメリカ企業)というのはつくづく合理主義に徹していると思う。合理主義、理屈の徹底的追求の果ての姿があの忌まわしい訴訟社会だと思うのだが、これはちょっと論理の飛躍かもしれない。
今日、札幌に来ている。写真は旧道庁赤レンガ。新緑が目に眩しい。
実は、私は書棚を一つも持っていない。今のマンションに引っ越してきたときに持ってきた本は松本引越しセンター(その後会社は倒産したが)のダンボール20箱程に入れたままだし、それ以降読んだ本は部屋の片隅に野積みになっている。私は元来無精で、整理整頓の類は下手だし、また、書棚とか、ソファーとか、リビングテーブルとか、そういったインテリアにそもそもあまり興味が無い。
さて、いよいよ今日、アップルコンピューターのアイパッドが日本でも発売された。映画、ゲーム、メール、パソコンなど、なんでももの一台で間に合ってしまう「魔法の箱」だ。なかでも注目されているのが「電子書籍」の機能だと言われている。例えば、これまで書店に行って1冊1000円で買っていた単行本が、今後アイパッドを通して「電子書籍」として購入すると600円で買えてしまう、そういうことになる。
「電子書籍」の利点は安く本が買えるという他に、書棚がいらなくなるということもある。ただ、すべての本が「電子書籍」として読むことができるわけではないから、「紙書籍」が全く無くなるというわけではないが、「電子書籍」として読める本が今後増えていくことだけは確かであろう。
私もブームが少し落ち着いたら、アイパッドを買って「電子書籍」を試してみよと思うが、多分すぐに飽きてしまい、「紙書籍」に回帰するような気がする。「紙書籍」には「電子書籍」には無いいろいろなアナログ的「味」がある。紙の臭い、本によって異なる紙の触感、紐や栞(しおり)の位置で一目でわかる「残量感」、時間をかけて変色した味わい深いセピア色の紙など。また、私のように、ページの角を三角形にって折っておけば、後でもう一度確認したいときにすぐ探すことが出来るのも、「紙書籍」の特徴だ。
「電子書籍」で致命的なことは、アイパッド自体がなくなってしまった、または、壊れてしまったときのことだ。そえなると「書棚」自体が消えて無くなるわけだから、そこに収まっているすべての「電子書籍」も一緒に無くなってしまうのだ。普通の「紙書籍」であれば、単行本一冊、文庫本一冊、どこかで無くしてもまた本屋で買えば済むから、そう騒ぐことはない。
アイパッドの人気を見ていると、アメリカ人(ないしアメリカ企業)というのはつくづく合理主義に徹していると思う。合理主義、理屈の徹底的追求の果ての姿があの忌まわしい訴訟社会だと思うのだが、これはちょっと論理の飛躍かもしれない。
今日、札幌に来ている。写真は旧道庁赤レンガ。新緑が目に眩しい。
2010-05-28 13:57
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karubiさん こんにちは
飲み会4連発?はいかがでしたか?
昨日は満月でした。一昨日、残業&一杯帰りの深夜の月は、小さくも煌々とあたりを照らし、いつの時代も変わらぬ光なのかとマンション入口で思わず足をとめました。
地元国分寺の第4金曜日は、毎日行く店のライブの日で、いつもはうるさいのでその日ははずすのですが、残業をしこたましたので、疲れて吸い込まれるように入りました。
ライブは一通り終わったあとでしたが、その日誕生日の人がおり、ウクレレの伴奏で独特のお誕生日ソングで着火し、
しばらくして、国分寺の母と呼ばれる愉快なお母様が来店、息子が客としてすでにおったものですから、大いに盛り上がりだし、
息子が自作の「満月」という歌を披露、プロのギタリスト達共演の一大セッションに。 えらく感激致しました。
そのあと、初老の紳士と国分寺の母と私の3人で、2軒目にいってしまい・・・ 3軒目を出たときは(まっちゃんご馳走様でした!)、今朝の5:30。いや20年ぶりくらいでしょうか? karubiさんはしょっちゅうなんですかね?
さて、本の話。
私はまったくといっていいほど、読まない方だったのですが、転職して時間ができたせいもあり、少しずつ読むようになりました。 私の場合は、気になった箇所があると、手帳にページとその一節を手書きでメモしていきます。
お頭の機能低下がはなはだしいので、書き落とさないとすぐ忘れちゃうんで。
木曜日、琥珀でいつもの上司とわいわいがやがや。
またお会いしたいですね。
by たかね (2010-05-29 13:52)
たかねさん、こんにちは。
国分寺が地元なんですね。
私は行ったことがないのですが、
なんとなく暖かい街の雰囲気が伝わってきました。
それにしても、息子さん凄いですね。
歌手なんですか?
飲み会4連発で終わる予定だったのですが、
昨夜はプライベートで新宿で飲んでしまい(もちろん、
琥珀にも参上しました)、結局、今週は火曜日から土曜日
まで、酒、酒、酒の日々という不摂生な一週間でした。
昨夜は東京も寒かったので、琥珀ではいつも常温で
いただく高知の地酒「船中八策」をお燗してもらいました。
お燗もなかなか旨く、またたくまにお銚子が2本空きました。
アイパッド、正直、どうなのだろうと気がしています。
こんなことを言うのは私くらいなのかもしれませんが、
画面に手を触れて操作をするという行為そのものが、
不衛生というか、例えて言うならば、ご飯を箸を使わずに
直接手で食べるような感じがして、私は嫌なのです。
結局、私は時代遅れのアナログ人間なのです。
琥珀でまたお会いできること、楽しみにしています。
karubi
by karubi (2010-05-30 17:20)