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難しいことはさて置き、厚岸産の生牡蠣をご賞味あれ。 [時事]

IMG_0547.JPG今日はいきなり本題。本題とは、裁判員制度の話。

横浜地裁で昨夜、裁判員制度が始まって以来初めて、被告に死刑が言い渡された。いつかこの日が来ることはわかっていたから、死刑が言い渡されたこと自体には驚かなかったが、私が驚いたのは、死刑の主文が言い渡された後、裁判長が被告に「裁判所としては被告に控訴することを勧めたい。」と極めて異例の呼びかけを行ったことだ。

私は今から2年半以上も前から、裁判員制度には反対であることをこのブログで書いてきた(http://karubi53.blog.so-net.ne.jp/2008-03-13http://karubi53.blog.so-net.ne.jp/2009-01-09など)。反対の理由はいろいろあるが、一言で言えば、被告人の人生を左右する「裁判」という極めて厳粛で専門的な法律手続きに、法律のド素人が関わることはおかしい、そういうことだった。

陪審員制度があるアメリカでは、死刑などの重い評決を行った陪審員(一般国民)は精神的に追い詰められることが多く、「心のケア」が必ず行われているという。日本でも、死刑やそれに準ずる重い判決に関わった裁判員に対して「心のケア」が必要であることは、専門家が指摘している。

でも、これは実におかしなことだと思う。なぜなら、もしこれが本当なら、裁判員制度というのは、国民に精神的負担をかけることで成り立つ制度ということになるからである。一方、プロの裁判官の仕事は被告人を裁くことがあるから、たとえ被告人に死刑などを言い渡しても、そういうことには慣れているから、プロの裁判官の精神的負担は裁判員に比べると格段に小さいに違いない。

「裁判所としては被告に控訴することを勧めたい。」と言った裁判長の真意は何だったのか。そもそも、「犯行はあまりに残虐で非人間的」と明確に述べて死刑判決を言い渡しておきながら、「どうぞ控訴してください」というのは、どうにかしている。一説には、裁判長のこの発言は、死刑判決に関わった陪審員を気遣ったものということだが、そんなことをするくらいなら、裁判員制度なんてないほうがスッキリするのである。

そうでないと、裁判員制度で死刑判決が出るたびに、「どうぞ控訴してください」と裁判長は被告人に呼びかけなければならなくなる。そんなバカな話はない。裏を返せば、裁判長のこの発言は、裁判員制度の弱点(というより「欠陥」)を図らずも示す結果になったように思う。

さて、写真は厚岸産の生牡蠣。赤坂店で、今月29日から出します。毎日、厚岸から直送します。海のミルク、どうぞご賞味ください。
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コメント 3

NO NAME

>赤坂店で、今月29日から出します。毎日、厚岸から直送します。海のミルク、どうぞご賞味ください。

楽しみにしています、だ。
by NO NAME (2010-11-18 09:14) 

まさまさ

>赤坂店で、今月29日から出します。毎日、厚岸から直送します。海のミルク、どうぞご賞味ください。

楽しみにしています、だ。
by まさまさ (2010-11-18 09:15) 

karubi

まさまささん、ご無沙汰してます。
生牡蠣、レギュラーメニューになって毎日、
厚岸から持ってきています。
お時間ありましたら、是非赤坂までお越しください。

karubi
by karubi (2010-12-05 21:47) 

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