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あなたのことを知りすぎて、そして、恋は終わった。 [BOOKS]

girls_generation_1.jpg今日はウィキリークスに関する話。ウィキリークスをウィキペディアで調べてみたら「匿名により政府、企業、宗教などに関する機密情報を公開するウェブサイトの一つ」とあった。このウィキリークス創始者であるジュリアン・アサンジ氏がロンドンで逮捕されたという報道が今日なされた。

ウィキリークスで外交公電が次から次と公開されているアメリカは彼に激怒し、彼をアメリカで裁判にかけると息巻いているらしい。一方、情報公開の必要性、権力の暴走阻止の視点からウィキリークスやアサンジ氏を支持する人たちも多いという。

ウィキリークスの活動については賛否があるようだが、外交上の問題とか、情報公開の問題とか、法律の問題とか、そういった堅苦しい視点からではなく、「情報を知る」ということに関する情緒的、世俗的視点から私なりの意見を書いてみたい。

作家の浅田次郎さんに『椿課長の七日間』という小説がある。脳溢血で急死した46歳の椿課長が、冥土の世界から3日間だけ別の人間に姿を変えて現世に戻ることを許可されるのだが、現世に改めて戻ってみると、妻の不倫、同期入社した女性の椿課長に対する思いなど、生きていたときには知らなかった重要事実を次々と知ることになる、そんなような話だ。

この小説は、何でも知りたがる人間の本能がテーマの一つになっている。兎角人間というのは何でもかんでも知りたがものだ。妻が不倫していたことだけでもショックなのに、不倫相手が椿課長の部下だったのだから、椿課長は愕然としたに違いない。この話の教訓は、あまり人のことは知りたがらないこと、何故なら、人には他の人に話したくないいろいろ事情があるから(不倫自体は決して好ましいことではないが)、そういうではないかと思う。

さて、ムード歌謡のロス・インディオスが歌った「知りすぎたのね」という曲は次の歌詞から始まる。
 知りすぎたのね あまりに私を
 知りすぎたのね 私のすべてを
 恋は終わりね 秘密がないから

なかにし礼作詞・作曲の「知りすぎたのね」は名曲だと思うが、この冒頭部分が言わんとしていることは、「知らなくてもいいこと、知らないほうがいいこと、そんなことが世の中には結構ある。」、そういうことではないだろうか。恋人がいる。二人の恋は秘密があるからこそ続くのであって、相手のことをすべて知ってしまい、相手の秘密がなくなり、相手に「謎」がなくなってしまったら、そのとき恋は終わる、なかにし礼はそう言っているのではないだろうか。

『椿課長の七日間』と「知りすぎたのね」を例に挙げたが、これらの小説や音楽が伝えようとすることに私は賛成である。それは、情報過多の時代にあって、何でもかんでも情報を知ろうとしないこと、世の中には、あまり詮索せずにそっとしておいたほうが結果的にはいい情報というのがたくさんある、この二点である。こういった情緒的、世俗的視点に立った場合、ウィキリークスの活動は、あまり感心しない。


今日も自分が撮った写真がない。大変申し訳ないです。ということで、全く脈絡がありませんが、「少女時代」の写真を一つ。歌舞伎町にあるカンちゃんのお店でたまにDVDを観ています。じっーと観るとエロオジサンだと思われるので、たまにチラ日見して目の保養をさせてもらっています。

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コメント 3

たかね

前号、名無しの権兵衛 投稿してまいまひた。 失礼致しました。

「知りすぎたのね」 私の愛唱歌なのです。

前奏が大好き。 ?小樽の人よ とごっちゃになってるかも 

年末、皆様、お体ご自愛ください。
by たかね (2010-12-10 18:17) 

たかね

先日、夫婦喧嘩のあとに、上さんがパソコンを立ち上げていて・・・
ふと気になり、履歴を。。。

見ちゃいけませんでした。

「夫に早く死んで欲しい妻たちの・・・」 
他にもいろいろあって、気が動転して、次の晩、たまらず
琥珀で愚痴って、平静を取り戻しました。
(翌日から、病人と思って対応するようにしました)

知らぬが仏  南無~

by たかね (2010-12-10 18:25) 

karubi

たかねさん、こんばんは。
返事遅れまして、申し訳ありません。

奥さんとのバトル、継続中のようですね。
「夫に早く死んで欲しい妻たちの・・・」、
奥さん、正直、少し怖いです。

今日の記事に書きましたが、奥さんは、
ひょっとしたら、現代版「阿部定」かもしれませんので、
お気をつけください(冗談です)。

年末、飲み会が多いと思いますが、どうぞ
ご自愛ください。

karubi 

by karubi (2010-12-19 19:58) 

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