SSブログ

結婚しない男性急増、無縁仏になってしまいます。 [時事]

RIMG0019.JPG 今日放送した「噂の東京マガジン」は特集で、結婚できない男性が急増していることを取り上げた。東京23区のなかで比較してみると、結婚できない男性の割合が一番高いのは、中野区なのだそうだ。私は住所的には確かに杉並区であるが、地理的には中野区の端っこのようなところに住んでいるので、この特集は他人事とは思えず、最後まで観てしまった。

驚いたことに、現在、50歳男性は6人に一人が未婚なのだそうだ(そう、私も今50歳、未婚です。)。20年後には、3人に一人が未婚になると言われている。結婚しない理由は「家庭を持つだけの資力がない」「一人でいるほうが楽だ」「やりたいことがある」などが主なものである。このように、結婚しない単身者が増え続けていく社会のことを、「無縁社会」と呼ぶのだそうだ。無縁仏をイメージさせる実に嫌な言葉だ。

国税局の調査によると、民間企業で働く労働者のうち、年収300万円以下の割合は42%、年収200万円の割合も25%に達し、民間労働者の年収は年々下がっている。年収300万円超であれば「勝ち組」であると言う人もいるくらいで、そのくらい民間労働者の年収は抑えられ、生活が追い詰められているわけだ。また、こちらは総務省の調査であるが、10代と20代に限ると、今や、男性より女性のほうが月収が多くなっているのだそうだ。

このような状況であるから、「家庭を持つだけの資力がない」「一人でいるほうが楽だ」などを理由に、結婚しない、もしくは、結婚できない男性が増えるのは当然と言えば当然なのである。「俺は絶対にお前を守ってやる」と男性がいくら意気込んでも、ある程度、先立つものは必要なわけだ。「三丁目の夕日」の時代ならば、その意気込みは給料アップという形でキッチリ報われたかもしれない。でも今の時代は、年収300万円の夢さえも実現することが難しい、実におかしな社会なのである。

先日の記事で私は、生活に苦しむ人たちが、リッチな人たちを妬む社会は嫌な社会だと書いた。一日1000円以内に食費を切り詰め、仲間と夜一杯やるときも全品一律250円の居酒屋でささやかに盛り上がるしかない人たちからすると(もちろん、二次会のカラオケはない。)、年収1000万円超のリッチな人たちは「同じ日本人」には見えないかもしれない。国に勢いがあるときは、他人の幸せ羨むことなく、すべての日本人が日本人としてのアイデンティティーを共有できるのだと思う。「日本は素晴らしい国家だ」「日本人は素晴らしい民族だ」「日本の経済は強い」、国民みんながそういう連帯感を持ったとき、国家も、そして個人も、幸福な状況になるのではないだろうか。

いずれにしても、日本人を幸福にするのも不幸にするのも、政府次第だ。「国民生活が第一」なんて標榜している政党があるが、私にはジョークとしか思えない。

さて、一昨日の金曜日、昨年11月に結婚した私の男性部下の「結婚を祝う会」を赤坂の店で行った。新郎41歳、新婦35歳、どちらも初婚。真面目な部下で、私も彼の活躍に期待している。結婚していない上司の私が、先輩面して「結婚とは何ぞや」と話す資格がない、そうスピーチしたら、会場から大きな笑いが起きた。でも私はちょっとだけ、寂しかった。

写真は、神谷町の高層ビルから先日撮った、東京タワー。東京タワーが出来た時代、それが「三丁目の夕日」の時代だった。

nice!(0)  コメント(1)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 1

たかね

寂しさのつれづれに
手紙をしたためていま~す
あなたに

意味はないです。
気分です。

by たかね (2011-02-21 17:55) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。